「地球温暖化懐疑論批判」の「不都合な真実」(9)

注) 当投稿を含む”「地球温暖化懐疑論批判」の「不都合な真実」”シリーズの内容は、右側のサイドバーにアップロード(カレンダー、「最近の投稿」、「アーカイブ」の下)している”「地球温暖化懐疑論批判」の不都合な真実”にまとめ直しました。今後はそちらをご覧ください。画像をクリックするとPDFが表示されます。全60ページですので、ダウンロードすることをお勧めします。ファイルサイズは2.8MB弱です。

図1 南極での雪の採取

今日今晩は。「国際環境NGO(嘘)RealCrazyClimate」の会員某です。
「地球温暖化懐疑論批判」の「不都合な真実」(8)の続きです。

順序が逆転しますが、今日は「地球温暖化懐疑論批判」の「議論14」を採り上げます。そこでは「気温上昇が二酸化炭素濃度上昇の原因である」という批判に対し、図2を示して次のように反論してます。

図2 南極ボストーク基地付近のアイスコアから得られたCO2濃度と、最近のCO2濃度直接観測データをつなげて示した時系列グラフ


この図から、近年は過去40万年にない勢いでCO2濃度が上昇していることが分かる。このCO2濃度上昇を環境変動の結果として説明しようとすると、氷期・間氷期サイクルに匹敵する環境変化が産業革命以後に起こっていなければならない。近年温暖化の兆候が検出されているとは言え、それほどまでに大きな変化は観測されていない。産業革命以後のCO2濃度上昇は、人間活動の結果と考えるのが妥当である。


(34ページ右の上から6行目)

CO2のデータだけを見る限り、この反論は尤もらしく見えますが、気温のデータが示されていないことに気づけば、「地球温暖化懐疑論批判」の醜悪さ・卑劣さ、そして、CO2温暖化論の虚構が解るでしょう。

図3 南極ボストーク基地付近のアイスコアから得られたCO2濃度と気温

この図の上半分は図2と本質的に同じものです。図2は20世紀後半のデータを書き加えただけです。一方、下半分はアイスコアから得られた気温のデータです。これを見るならば、過去40万年におけるCO2濃度のピーク時(図2における灰色のゾーン)の気温は産業革命時よりも3℃も高かったことが判ります。しかも、新しい解析ではなんと6℃も高かったことが判明したのです。

図4 Nature より

ところが、図2に見えるとおり、現在のCO2濃度は過去のピーク値を遥かに上回っています。「地球温暖化懐疑論批判」はまたもや「あくまでも20世紀後半の温度上昇に関しては人為起源の温室効果気体が主な原因であるということであり(35ページ左の11行目)」と言い張ってますが、「20世紀後半の温度上昇を人為起源の温室効果気体の結果として説明しようとすると、過去の間氷期の気温を遥かに凌駕する温暖化が産業革命以後に起こっていなければならない」ことは明らかです。しかし「近年温暖化の兆候が検出されているとは言え、それほどまでに大きな変化は観測されていない」。ですから「産業革命以後の気温上昇は、人間活動の結果ではないと考えるのが妥当である」という結論しか出てきません。

「地球温暖化懐疑論批判」は「気候モデルによる見積もりと古気候データとの間には、定量的にも矛盾がないことを示している(35ページ右の下から14行目)」と喚いてますが、それならば、気温のデータを示しているはずです。気温のデータも示さずにそんなことを言うのは、とてもまともな研究者の態度とは思えませんが、実のところ、気候モデルは間氷期の気温を再現できないのです。

図5 The Open Atmospheric Science Journal, 2008, 2, 217 より

問題なのは一番下のグラフですが、図3とスケールが異なっていることに注意してください。件の論文は「Observations are Antarctic temperature change divided by two」と書いてます。こうすれば、データとシミュレーションの差を小さく見せることができるのです。それでも「定量的」に一致しているとは見えません。過去の間氷期の気温データに関しては不確実性があるとしても、図の右端を見ると、産業革命前の気温はデータよりも2℃も高くなっています。もちろん、シミュレーションの不確実性を考慮すれば、それ位の違いがあっても「定量的にも矛盾がない」という考え方も可能でしょう。しかし、それならば、産業革命後の1℃に満たない温暖化を以ってして、しかもシミュレーションを盾にして、CO2が原因とは言えない筈です。

「地球温暖化懐疑論批判」が気温のデータを隠してCO2のデータのみを見せびらかし、事実とは真逆のことを言い立てて、国民を騙そうと謀ったことはもはや明らかでしょう。ところが、呆れたことに、気温のデータを隠しておきながら「懐疑論では無視されているが、二酸化炭素濃度と気温は何千年間も同時に上昇していた(35ページ左の上から12行目)」などと言い放っているのですよ。しかも、それだけではありません。この後で次のように言い放ってます。


まさにこのような批判こそが、地球温暖化の理論と古気候復元結果との整合性を「懐疑論者」が十分に理解あるいは研究していないことの証左と言える。


(36ページ左の10行目)

いやはや、心底腐り切ってますね、「地球温暖化懐疑論批判」の著者達は。気温のデータを隠しておきながら、何が「整合性」ですか!「整合性」と言うのならば、気温のデータを示して「整合性」を説明しなさい!しかし、実のところ、彼らには説明出来ない。出来るはずがありません。始めから「整合性」など存在しなのですから。だからこそ、気温のデータを示さずに「整合性」という言葉だけを振りかざして国民を欺くのですよ。

とは言うものの、或る重要な「整合性」は認めざるを得ません。それは「地球温暖化懐疑論批判」の「議論14」とホッケー・スティック曲線との「整合性」です。「地球温暖化懐疑論批判」の「不都合な真実」(6)で紹介したとおり、「インチキ Panel on Climate Change(IPCC)」はホッケー・スティック曲線を捏造して西暦1000年から1200年にかけての温暖期を隠蔽しました。一方、「地球温暖化懐疑論批判」は間氷期の気温を隠蔽しました。これぞ正に「整合性」です。この「整合性」は決定的な意味を持っています。気温の隠蔽・捏造がIPCCとその一党の基本的手段であるという事実を示しているのです。実際上、間氷期の気温を隠蔽するのはIPCC党の常套手段のようで、図1の元論文がそうですし、NASAもやってますね。

図6 NASAホームページより

人為的温暖化論者のペテンはデータを少し調べれば判ることです。しかし、専門外の研究者も含めて大多数の国民は自らデータを調べたりはしません。人為的温暖化論者はそれをいいことに国民を欺こうするのですが、そのためにも、人為的温暖化説に疑問を抱き、自らデータを調べようと努力する「懐疑論者」は封殺しなければなりません。だからこそ、次のように言い放ったのです。既に「地球温暖化懐疑論批判」の「不都合な真実」(3)で採り上げましたが、もう一度見てください。


いわゆる懐疑論者は少数派であり、かつ全く分野が異なる専門外の研究者あるいは非研究者である場合が少なくない。


(2ページ左の下から11行目)

IPCCとその一党は、不肖私めのような「非研究者」に氷期・間氷期サイクルの気温データを示され、論理破綻と詭弁を暴露されては困るのです。だからこそ、専門家という権威を振りかざして一般市民の目を欺き、私達を「非研究者」と蔑んで、一般市民が懐疑論者の正論に耳を傾けないように仕向けたのです。しかし「まさにこのような卑劣さこそが温暖化詐欺の証左と言える」のです。

ドイツ気象機関による本日の放射性物質拡散予報(クリックするとアニメーションします)

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