冬の日の温暖化幻想

チャイコフスキー交響曲第1番「冬の日の幻想」より第2楽章

今日今晩は。
「国際環境NGO(嘘)RealCrazyClimate」の会員某で~~~す。

1月2日の投稿では下の簡単な式だけで20世紀の気温上昇を再現できることを示したけど。

式(1)

どうですか。
皆さんも自ら確かめてみましたか?
21世紀の気温上昇を調べてみましたか?

って、こんなブログ誰も見てねえよ。
まして、昨年12月24日の投稿で指摘したとおり、人為的温暖化教信者には高学歴の人が多いわけで、高学歴の人は高給取りだから、海外旅行にでも行ってて、1月2日の投稿なんか見るはずねえよ。
お正月休みにブログなんて書いてるのは、旅行もできない私めのような貧乏人だけだな。

ふん!
いいよ、いいよ、貧乏人でも。
というわけで、旅行に行けない貧乏人が(1)式を使って遊んでみただよ。

その下準備として、まずは、年頭の「気候変動・千夜一夜」を見てもらおうかね。


わたしは、このブログのほかに、これまで約1年のあいだ、Yahoo (ヤフー)掲示板 の「科学」の「地球科学」の下に「気候の門 (Yahoo門)」という「トピック」を開いて、いろいろな(いわゆる)地球温暖化懐疑論への反論を主としたこまごました記事を書いていました。内容のうちにはこのブログにも書いたものもありますが、重なっていないものもあります。


(「Yahoo掲示板に書いた記事」より)

ほ~。
増田耕一大先生はこんなことまでやってたですか。
大風呂敷広げてるな。
さすがはIPCC党だね。
で、「重なっていないものもあります」って言ってるから、飽和論への反論を書いてるかな、と思って件の掲示板を覗いてみると。
もちろん、何も無い。

まあ、飽和論に反論できるはずもないから、それは余りにも当然のことであり、特にどうこう言う気も無いけど、この記事が目に入ったよ。


次の論文がちょっと話題になりました。
Craig Loehle and Nicola Scafetta, 2011: Climate change attribution using empirical decomposition of climatic data. The Open Atmospheric Science Journal, Vol. 5, 74-86. DOI: 10.2174/1874282301105010074 .
要するに、1942年から2010年までの全球平均地上気温に、60年周期・20年周期のサインカーブと直線との重ね合わせをあてはめたところ、直線の部分は100年あたり0.66℃の上昇となりました。そこで、21世紀にも同程度の上昇傾向が続くだろうとし、IPCCの21世紀の温暖化の見通しは大きすぎると言っていますが、単にこれまで一定の上昇が見られたからこれからもそうだろうと言っているにすぎないように思われます。
・・・中略・・・
さて、赤祖父さんの論文がのったNatural Scienceという雑誌を出しているScientific Research Publishersという出版者と同様、こちらの論文がのったThe Open Atmospheric Science Journalを出しているBentham Science Publishersという会社のBentham Openという事業も、短い間に多数の学術雑誌を創刊しており、読者はPDFファイルを無料でダウンロードできる、いわゆるオープンアクセスです。著者の払う投稿料で成り立っているようです。
オープンアクセスでだれでも論文を読めるのはよいことですが、とくにこのように多数の雑誌を急に始めた組織の場合、査読がしっかりしておらず、投稿料さえ払えばなんでも出版できるようになっているのではないかという疑いがあります。Loehleさんたちの論文がのったのとは別の雑誌ですが、Bentham Openの雑誌に機械的に生成した意味のない論文を投稿したら「掲載可」まで行ってしまった(取り下げたそうですが)といういたずらがありました。この例は実質的に査読がされていなかったにちがいないです。


(「Loehle & Scafetta 気温上昇傾向」より)

なんか、The Open Atmospheric Science Journalなんかクズ、みたいなこと言ってるけど、Hansenもその雑誌に投稿してるんだよね。
サイドバーにアップロードしている”「地球温暖化懐疑論批判」の不都合な真実”の図8-3がそれですわ。
ということは、「投稿料さえ払えばなんでも出版できるようになっている」おかげでHansenの論文も出版できた、ということだな。
キャハハ。
(追記:この後、”「地球温暖化懐疑論批判」の不都合な真実”を改訂し、Hansenの論文は削除しました。当該論文はコチラからダウンロードできます。)

まあ、それは、一旦、脇に置いといて。
「話題になりました」のかどうかは知らないけど、LoehleとScafettaの論文は「60年周期・20年周期のサインカーブと直線との重ね合わせ」で20世紀の気温を現象論的に再現して、20世紀の気温上昇、特に、1980年以降の急激な気温上昇に「60年周期・20年周期の」自然変動が寄与していることを示したわけ。
で、それを改良したものがJournal of Atmospheric and Solar-Terrestrial Physicsに投稿されているので、その論文の「60年周期・20年周期のサインカーブ」と式(1)を組み合わせて、21世紀の気温を予想してみよう。

次の式を計算すればいいわけ。

式(2)

ここで、δ=0.21、そして、cosine関数のyは西暦。
1月2日の投稿では、n_0を100に固定して、20世紀の気温を再現できるようにフィードバック因子aを選んだけど、今回は、気候感度は3℃というIPCCの主張に沿って、フィードバック因子aを3に固定し、20世紀の気温を再現できるようにn_0を選ぶ。
(と言っても、最小二乗法とかを使ってるわけじゃあなくて、目分量で適当に合わせただけだけど、基本的にはそれで十分。)
で、結果はこうなる。

図1

n_0が80に、つまり、産業革命時に地球の大気(対流圏)は80層から成っていた、という結果になったけど、この場合、産業革命時におけるCO2の温室効果は7℃。

式(3)

2011年10月16日の投稿で紹介したとおり、IPCC党も懐疑論者も、産業革命時におけるCO2の温室効果は7℃以上ということでは一致しているわけだから、n_0=80はその条件をギリギリ満たしてる。
だから、図1の結果は妥当で、従って、式(2)を使って21世紀の気温を予測することが可能なわけ。
但し、そのためにはCO2の排出を予想しなければならないんだけど、IPCC報告書にはグラフが示されているだけで、大気中CO2濃度の値までは判らない。
仕方ないから、2010年以降、大気中CO2濃度が毎年2.5ppmずつ増えていく、と仮定して計算する。
で、その結果はこれ。

図2

大気中CO2濃度が毎年2.5ppmずつ増えていくと、2070年ごろには産業革命時の倍になるから、IPCCの予想では産業革命時から3℃、今現在から2℃以上温暖化することになるはずだけど、気温偏差が1℃を超えることはないわけで、「IPCCの21世紀の温暖化の見通しは大きすぎる」ことは明らかだな。
(追記:図2の計算に誤りがありましたので、正しい結果を1月22日の投稿に掲載し直しました。気温偏差は1℃を少し超えます。しかしながら、図2の結果と大差は無いので、以下の内容には影響しません。)

そこで、Scafettaの論文を検証すると。
残念ながら、恣意的であると言わざるを得ないのよ。
と言うのは、こんな式を使ってるんだな。

式(4)

ここで、q(t)というのは、2000年以降は毎年0.009℃温暖化するという式。
けど、サイドバーにアップロードしている”「地球温暖化懐疑論批判」の不都合な真実”の図3-2に見えるとおり、2000年以降、有意な気温上昇は無い、とも言えるし、逆に、2011年11月23日の投稿の図1に見えるとおり、僅かながらも気温は低下している、と言う人もいる。
いずれにせよ、たった10年間のデータに現象論的な解析を施して、それをそのまま外挿するのは無理筋。
しかも、温暖化を規定する関数が2000年以前と以降で異なるのは不自然。
さらに決定的な問題は、計算式の中に大気中CO2濃度が現れない、ということ。
CO2の人為的排出に因る温暖化を論じているのに、その原因を考慮していないんじゃ、増田耕一大先生に「単にこれまで一定の上昇が見られたからこれからもそうだろうと言っているにすぎないように思われます」と言われても仕方ない。

ところが、結果を見てみると。

図3

21世紀の気温は図2と殆ど変わらない。
(もちろん、「60年周期・20年周期」は全く同じだから周期変動は同じに決まってるけど、気温上昇を規定する部分、すなわち、式(1)と式(4)のp(2000)+q(t)は全く別物であるにもかかわらず、21世紀の気温が殆ど変わらない、ということ。)
つまり、結果としては正しかったんだね。

無理筋であったにもかかわらず、なぜ正しい結果になったのか?
2011年9月7日の投稿で指摘したとおり、CO2に因る温室効果は最大で8℃。
ところが、(3)式から判るとおり、産業革命時におけるCO2の温室効果は既に7℃で、温暖化の余地が1℃残っているとは言え、CO2の温室効果は飽和に近いと言える。
Scafettaが用いた(4)式は、結果として、飽和に近い状態を取り込んでいたから正しい結果を導いたんだね。

それでも、人為的温暖化教信者は、今より0.5℃も温暖化するのならばCO2排出削減対策を怠ってはならない、と言い張るだろうけど、実のところ、図2は、そして、図3は「冬の日の幻想」。
図2は、自然変動分を除いた気温上昇は偏にCO2の増加に因る、という仮定での話。
「IPCCが20世紀後半以降の温暖化の大部分が人為起源である可能性が非常に高いと結論した(「地球温暖化懐疑論批判」の「議論10」)」と認めていたとおり、20世紀前半の気温上昇は主として自然要因だし、2011年12月2日の投稿12月24日の投稿で説明したとおり、20世紀後半の気温上昇にはCO2以外の人為的要因がかなり効いている。
それらを考慮すれば、2011年12月14日の投稿で考察したとおり、CO2の温室効果は産業革命時にほぼ飽和していたことは明らかであり、であるから、人為的温暖化は重大な問題にはなり得ないんだな。

けれど、その議論を無視したとしても、「IPCCの21世紀の温暖化の見通しは大きすぎる」んだね。
CO2の温室効果が飽和しないのであれば「IPCCの21世紀の温暖化の見通し」も否定できないけど、IPCC党は温室効果飽和論に全く反論できず、その挙句に、2011年12月24日の投稿で指摘したとおり、「信じている、信じている」と、つまり、「南無妙法CO2、南無妙法CO2」と唱えているだけだから、「IPCCの21世紀の温暖化」がコンピュータシミュレーションの創りだした「幻想」にすぎないことは明らかだな。
で、コンピュータは即ち「機械」だから、「IPCCの21世紀の温暖化の見通し」は文字通り「機械的に生成した」ものであり、その意味において、IPCC党の論文こそ「機械的に生成した意味のない論文」だった、ということなんだね。

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