大痴の歌

マーラー「大地の歌」

今日今晩は。
「国際環境NGO(嘘)RealCrazyClimate」の会員某で~~~す。

今日はこれを採り上げようかね。


わたしはしばしば、科学の訓練を受けた人々から、温室効果気体の排出がもたらす地球温暖化についての簡単な計算のしかたを知りたいという電子メールを受けとる。温度がどれだけ上昇するかをきちんと予測するにはどの物理方程式とどのデータがあればよいのか?自然な質問だ。 温室効果の一般向けの説明ではふつう、それは基礎的な物理学の問題だと言われているのだから。
・・・中略・・・
危険な[と言われる]地球温暖化の因果関係は1ページほどの方程式によって証明できるはずだという技術者の要求は正当であるように思われる。 そしてそれは長い歴史を持っている。歴史をふりかえれば、簡単な答えを求める人の期待が裏切られるのは気候システムの性質から必然的にくることなのだということが明らかになる。
・・・中略・・・
物理学には、見かけは簡単だが、簡単な手続きでは計算できないような現象がたくさんある。 地球温暖化もそうだ。人は、わたしたちがどれだけの温暖化にぶつかりそうかを予測できるような短くて明確な方法をほしがるかもしれない。残念ながら、そのような簡単な計算方法は存在しない。実際の温度上昇は何百という要因の間の相互作用に起因する創発現象[構成要素それぞれからでは説明できない特徴を含む現象]だ。その複雑さを認めることを拒否する人々が、簡単な計算を求め、それに答えが得られなくても、驚くべきことではない。


(「簡単な問いには簡単な答えがあるか? そうとは限らない」より)

これはスペンサー・ワートが書いた文章で、日本語に訳したのは、自称「地球温暖化の研究に真面目に取り組む科学者」。
キャハハ。

「物理学には、見かけは簡単だが、簡単な手続きでは計算できないような現象がたくさんある」なんて言い立ててるけど、「温室効果気体の排出がもたらす地球温暖化についての簡単な計算のしかた」は1月9日の投稿で紹介したこの式だね。

式(1)

「基礎的な物理学の問題」を示しているのが1行目。
もちろん「基礎的な物理学の問題」だけでは「実際の温度上昇」を説明できない。
なぜならば、「実際の温度上昇」には気候の内部変動が寄与しているから。
それを考慮したのが2行目。
この式を使って19世紀末からの気温推移を解析した結果がこれ。

図1

(1月9日の投稿の図1に2011年のデータを加えて書き直した。)

「地球温暖化の因果関係は1ページほどの方程式によって証明できるはず」どころか、たった2行の式で「証明できる」。
IPCC信者には「残念ながら」、「そのような簡単な計算方法は存在しない」は真っ赤な左翼の嘘
逆に、IPCC党は2000年以降の気温上昇停滞(気温偏差は0.5℃を超えていない)を説明できない。
自分達こそ「温度がどれだけ上昇するかをきちんと説明」できないくせに、「その複雑さを認めることを拒否する人々が、簡単な計算を求め、それに答えが得られなくても、驚くべきことではない」などと高言してるけど、以下の説明を読めば、この傲慢さが「IPCC党の愚劣な性質から必然的にくることなのだということが明らかになる」。

なぜ、IPCC党は2000年以降の気温上昇停滞を説明できないのか。
一つは、彼らが気候の内部変動を理解していないこと。
図1から判るとおり、2000年以降の気温上昇停滞には60年周期の気候の内部変動が関与している。
但し、60年周期の存在そのものは現象論的な解析から判るけれど、そのメカニズムは未だ判っていない。
であるから、コンピュータシミュレーションには組み込まれていない。
コンピュータシミュレーションを盲信するIPCC党は現実に目を背け「近年に至るまでほとんど同じ率で気温上昇が続いている(「地球温暖化懐疑論批判」の「議論5」)」と喚き散らしているけれど、「気候内部変動の複雑さを認めることを拒否するIPCC党が、図1のような簡単な計算を拒否し、コンピュータシミュレーションで気温上昇停滞に答えが得られなくても、驚くべきことではない」んだね。

IPCC党が2000年以降の気温上昇停滞を説明できない理由のもう一つは、IPCC党が温室効果の飽和を理解できないこと。
IPCC党は、大気中CO2濃度が倍になればCO2の温室効果は1℃上がる、と言い立てている。

Climate Change : A Summary of the Science より

では、「基礎的な物理学の問題」を記述した「簡単な計算方法」である(1)式を用いて、この理論を検証してみよう。
図1から判るとおり、産業革命時(大気中CO2濃度は280ppm)に大気は80層から成っていた。
この時、CO2の温室効果は

式(2)

一方、大気中CO2濃度が産業革命時の半分の時、大気は40層から成るから、

式(3)

であるから、大気中CO2濃度が140ppmから倍の280ppmになれば(これは氷河期から間氷期への移行の過程に相当する)、CO2の温室効果は1℃上がる。
これは正にIPCC党が主張しているところ。

ところが。
大気中CO2濃度が産業革命時の倍になれば、大気は160層から成るから、

式(4)

であるから、大気中CO2濃度が280ppmから倍の560ppmになっても、CO2の温室効果は0.5℃上がるだけ。
IPCCの主張する値の半分。
大気中CO2濃度が産業革命時の状態にまで上昇する過程においては、CO2濃度が倍になればCO2の温室効果は1℃上がるというIPCCの主張は確かに成り立つけれど、それ以降は成り立たない。
IPCCの予想よりも気温が上がらなくなっている原因の一つはこれ。
(CO2濃度が倍になるとCO2の温室効果が0.5℃上がるだけで、図1のように20世紀の気温を凡そ再現できるのだから、倍になれば1℃上がるというIPCCのコンピュータシミュレーションでは、当然ながら気温上昇は観測値よりもかなり高くなってしまう。それではコンピュータシミュレーションの破綻が露呈してしまうので、サイドバーにアップロードしている”「地球温暖化懐疑論批判」の不都合な真実”の第7節で解説したとおり、IPCC党は、自然要因だけならば20世紀後半は寒冷化しているということにして、つじつまを合わせた。)

つまり、IPCC党は、大気中CO2濃度が産業革命時の状態にまで上昇する過程では、CO2濃度が倍になればCO2の温室効果は1℃上るから、産業革命後の人為的なCO2排出に因る大気中CO2濃度増加においても「倍になれば1℃上がる」がそのまま成り立つと、能天気に信じ込んでいるんだね。
(気象学者だから能天気なのは当たり前?)
「簡単な答えを求める人の期待が裏切られるのは・・・」だの、「物理学には、見かけは簡単だが・・・」だの、「その複雑さを認めることを拒否する人々が・・・」だのと盛んに「複雑さ」を強調してみせたIPCC党が能天気な思考に陥り、それこそ「見かけは簡単」な(1)式(の1行目)がIPCC党の能天気さを否定するというのは一見逆説的だけど、それは真実を反映してるんだな。
(1)式は「見かけは簡単だが」、IPCC党が能天気に「CO2濃度が倍になればCO2の温室効果は1℃上る」と言い立てているような「簡単な手続きでは計算できないような現象」、すなわち、温室効果の飽和を記述しているんだね。
「その複雑さを認めることを拒否するIPCC党の人々が、能天気な未飽和論=人為的温暖化論を求め、飽和論に反論できなくても、驚くべきことではない」んだな。

但し、1月9日の投稿でも指摘したとおり、図1の赤線は、産業革命以降の気温上昇は人為的排出に因る大気中CO2濃度の増加だけが原因、という仮定に基いている。
しかしながら、サイドバーにアップロードしている”「地球温暖化懐疑論批判」の不都合な真実”の第7節で解説したとおり、20世紀前半の気温上昇は主として日射量の増加と気候の内部変動に因る。
それを考慮すると、”「地球温暖化懐疑論批判」の不都合な真実”の第11節で解説したとおり、CO2の温室効果はほぼ飽和していること、大気中CO2濃度が倍になってもCO2の温室効果は0.5℃どころか0.14℃しか上がらないことが判る。
けれども、図1の考察はIPCC党が主張している内容を検証するための「簡単な手続き」を提供し、そして、IPCC党の主張が全く非科学的な主張にすぎないことを明らかにする「短くて明確な方法」なんだな。
このことを理解すれば、それまではだんまりを決め込んでいた「地球温暖化の研究に真面目に取り組む科学者」が、1月9日の投稿をアップロードした途端に私めをキチガイ呼ばわりして、反論を封殺しようと図ったことも「驚くべきことではない」んだね。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。