福井新聞、怒りの日

モーツァルト「レクイエム」から「ディエス・イレ(怒りの日)」より

今日今晩は。
「国際環境NGO(嘘)RealCrazyClimate」の会員某で~~~す。

大飯4号機関連の福井新聞記事を見てたら、「関連の記事」の中にこんなのがあった。


原発フル稼働で地元「日常戻れる」 おおい、安全確保に注文も
(2012年7月9日午後6時16分)
関西電力大飯原発3号機(福井県おおい町)が9日、フル稼働となり、地元の関係者は「日常に戻れる」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。電力需給が大幅に改善するだけに関電も一息つく形。ただ、古い火力発電所の運転再開や定期検査の先送りで対応しており、供給力ダウンの懸念は消えていない。今夏はなお綱渡り的な電力需給が続きそうだ。
■安心
東京電力福島第1原発事故後、国内初となる再稼働をめぐっては世論が大きく割れ、原子炉を起動した1日には大量の反対派がおおい町に押し寄せた。消費地の関西などで立地地域を“悪者扱い”するような空気さえあり、地元住民を困惑させた。
3号機のフル稼働を迎え「地元経済を含め、元の日常生活に戻れるめどが立った」とホッとした表情を見せたのは町商工会の木村喜丈会長。関電に対しては「今後も安定した電力供給に努め、安全に作業を進めてほしい」と求めた。
中塚寛町会議長は2カ月近く前の再稼働同意を振り返り「消費地である関西圏の電力需給も視野に入れた苦渋の判断だった。関西の生活や産業に電力が供給され、一定の安心をしている」。4号機の再稼働に向けては「気を緩めず、安全性を確保しながら慎重にやってもらいたい」とも注文した。
満田誉副知事は、オフサイトセンターで開いた牧野聖修経済産業副大臣や時岡忍町長との会合で「関西地域の企業活動、医療や福祉、生活のため供給地としての役割を果たすことができる」と語った。
■改善
関電管内で今夏予想される電力不足は、猛暑だった10年夏比で14.9%(445万キロワット)。大飯3号機(出力118万キロワット)のフル稼働により、夜間にくみ上げた水で発電する揚水発電の53万キロワットを確保でき、需給は計171万キロワット改善する。
4号機(出力118万キロワット)は最短で18日に起動し、作業が順調に進めば25日にフル稼働する。需給ギャップはほぼ解消される見通しとなる。
計画停電のリスクが遠のくことなどから、再稼働に強く反対してきた関西圏の首長からも「おおい町の皆さんに感謝しなければならない」(橋下徹大阪市長)など感謝の言葉が聞こえてくる。牧野副大臣は記者団に「行き詰まっていたエネルギー政策が一歩前に前進した」と語る一方、4号機の再稼働まで引き続き監視は緩めない構えだ。
■綱渡り
電力需給の改善に向け関電は、火力発電所の定期検査を先送りして急場をしのいできた。6月末には長期停止中の海南発電所2号機(和歌山県、出力45万キロワット)の試験運転を始め、供給力を上積みした。
ただ、大飯3号機が臨界に達した2日には姫路第2発電所4号機(兵庫県、出力45万キロワット)が配管からの蒸気漏れで運転を停止。トラブルの多い“火力頼み”のもろさを露呈した。
9日、再稼働を受け八木誠社長はコメントを出し「広域的な停電や計画停電を回避し、電力の安全・安定供給ができるよう、引き続き供給力確保に全力を尽くす」とあらためて決意を示した。


(福井新聞)

「大量の反対派」!
普通、人間に対して「大量」とは言わんぞ。

そこで、同じ日の別の記事を見てみると。


原発の大敵クラゲ対策強化検討へ 大飯3号機運転にも影響
(2012年7月9日午後6時43分)
関西電力大飯原発3号機(福井県おおい町)は9日未明、フル稼働に入ったが、直前には海水の取水口付近に大量のクラゲが押し寄せ、取水量を絞り込んで出力が若干低下。一時は予定通りフル稼働に移れるかが危ぶまれた。過去には原発のほか火力発電所でもクラゲが運転に影響を与えており、関電は電力需要が高まるとともに出現する“夏の難敵”への対策強化を検討するという。
関電によると、8日午後、タービンを回した蒸気を冷やすための海水を取り込む取水口近くに大量のクラゲが流入した。異物を除去する装置で処理したが追い付かず、取水口がクラゲでふさがれないように取水量を抑制した。その結果、100%の118万キロワットを保っていた電気出力は116万キロワットに下がった。
クラゲは6月ごろから確認されており、この日は幅約100メートルの取水路一面をほぼ埋め尽くす状態になったという。
若狭湾にある関電の3原発付近では毎年6~8月ごろにクラゲが発生。沖に防止網を設けるなど対策をとっている。取水量を絞るケースも少なくないが、出力低下につながることはまれで、近年では2005年10月に営業運転中の大飯2号機で起きて以来となる。
今夏の電力供給の大部分を担う火力では6月までに、南港(大阪市)と姫路第2(兵庫県姫路市)の両発電所が出力低下を余儀なくされ、関係者を冷や冷やさせた。
関電は、大飯3、4号機の取水量が仮に半減しても70%の出力は確保できるとしている。ただ、電力需給が厳しい状況に変わりはなく、豊松秀己副社長は9日、記者団に「クラゲの発生が変則的になっている。地球温暖化のせいかもしれないが、今後はより多く来るという前提で対策を深めたい」と述べた。


(福井新聞)

つまり、「反対派」をクラゲに見立てているんだね。
新聞社が人間に対して「大量」という言葉を用いたのは、「立地地域を“悪者扱い”する」連中、昨日の投稿で紹介したとおり、福島県民を「加害者」呼ばわりするような連中に対する「怒り」の表れなのよ。

しかし、「地球温暖化のせいかもしれない」とは、巧いこと言うじゃないの。
4月3日の投稿6月24日の投稿7月1日の投稿、そして、7月9日の投稿で指摘したとおり、大穢健三郎や山本太郎らの「脱原発」は、自然エネルギー・電力自由化が目的であり、実のところ、原発が動こうが止まろうが、どうでもいいんだね。
で、2011年4月26日の投稿8月30日の投稿2012年1月5日の投稿7月2日の投稿、そして、7月11日の投稿で紹介したとおり、原発が無くても電力は足りているにもかかわらず、自然エネルギー・電力自由化を喚き立てる拠りどころは、地球温暖化(=人為的温暖化)プロパガンダ。
その意味において、「地球温暖化のせい」で「大量のクラゲ」=「自然エネルギーで脱原発依存」派が押し寄せた、と言うのは正しいんだな。

大穢健三郎らが主導した「さようなら原発10万人集会」に参加した連中に言っておくぞ。
クラゲが17万匹集まろうとも、誰も聞く耳もたね~よ!

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