脱炭人の踊り

ボロディン「イーゴリ公」より「韃靼人の踊り」

今日今晩は。
「国際環境NGO(嘘)RealCrazyClimate」の会員某で~~~す。

案の定、人殺し左翼が温暖化を煽り立てているようだな。

2013100302
2013年9月28日の朝鮮日刊新聞朝刊紙面より

2013100301
2013年10月1日の朝鮮日刊新聞朝刊紙面より

2013100501
2013年10月2日の朝鮮日刊新聞夕刊紙面より

「世界の平均気温の変化」と題するグラフを示して、「温暖化 データは語る」と喚き立ててるけど、それってば、ピグモンと愉快な仲間達が、懐疑論者のチェリーピッキングだぁぁぁ、と喚き散らしてたグラフじゃん。

2013100502
図1 「Cherrypicking to Deny Continued Ocean and Global Warming」より

ということは、「温暖化 データは語る」はチェリーピッキング、ということだね。
「温暖化 データは語る」は「温暖化 データは騙る」ということだね。
キャハハ。
墓穴を掘ったようだな、脱炭人は。

余りのマヌケさに脱力しちまったけど、仕方ないから、説明しておくか。

「2000年以降、気温の上昇がやや鈍っていることから、温暖化が停まったのかどうかも焦点だった」、「今世紀に入って気温上昇が鈍っている現象をどう解釈するか。温暖化に否定的な人たちが論拠の一つにしてきただけに、どう説明するのかにも注目が集まった」ということだけど、IPCC第5次報告書の政策策定者向け要約はどう説明しているか。


The long-term climate model simulations show a trend in global-mean surface temperature from 1951 to 2012 that agrees with the observed trend (very high confidence). There are, however, differences between simulated and observed trends over periods as short as 10 to 15 years (e.g., 1998 to 2012).
The observed reduction in surface warming trend over the period 1998-2012 as compared to the period 1951-2012, is due in roughly equal measure to a reduced trend in radiative forcing and a cooling contribution from internal variability, which includes a possible redistribution of heat within the ocean (medium confidence). The reduced trend in radiative forcing is primarily due to volcanic eruptions and the timing of the downward phase of the 11-year solar cycle. However, there is low confidence in quantifying the role of changes in radiative forcing in causing the reduced warming trend. There is medium confidence that internal decadal variability causes to a substantial degree the difference between observations and the simulations; the latter are not expected to reproduce the timing of internal variability. There may also be a contribution from forcing inadequacies and, in some models, an overestimate of the response to increasing greenhouse gas and other anthropogenic forcing (dominated by the effects of aerosols).


(IPCC第5次報告書の政策策定者向け要約15ページ)

ホッケー・スティック曲線の虚実」で紹介しているとおり、脱炭人は、太陽活動がマウンダー極小期並に低下しても、気温を0.1℃下げる効果しかない、と言い張ってたのだから、「the downward phase of the 11-year solar cycle」が気温上昇停滞の理由になるはずない。
もちろん、大きな火山噴火も無いし、「海の真実」の[注3]で紹介しているとおり、また、前回の投稿でも指摘したとおり、脱炭人はエアロゾルを恣意的に過大評価しているから、「volcanic eruptions」も言い訳にならない。
だからこそ、「there is low confidence」と認めざるを得ない。
結局、「a cooling contribution from internal variability」の可能性しかない。
そこで、このグラフを見てちょ。

2013100503
図2 「世界の年平均気温の偏差の経年変化」より

実際に観測された気温(青線)は赤い直線の上下を行き来してる。
それが、つまり、青い線と赤い直線の差が「internal variability」。
1950年以降は「a cooling contribution from internal variability」だったのが、20世紀第4四半期は「a warming contribution from internal variability」に転じた。
それが1980年以降の急激な気温上昇の主たる原因。
そして、2000年以降、「internal variability」はピーク状態にある。
つまり、高止まりしているわけで、それが「今世紀に入って気温上昇が鈍っている現象」の主たる原因なんだね。
「a cooling contribution from internal variability」じゃないんだよ。
実は、これから「a cooling contribution from internal variability」が顕在化するんだね。
そうすると、たとえ赤い直線で示された傾向が持続したとしても、今後数年間は気温が上がらない。
実際、脱炭人の急先鋒である英国気象庁でさえ認めざるを得ない。

2013100504
図3 英国気象庁の予測

しかも、だ。
図2の赤い直線で示された気温上昇の全てがCO2に帰すわけじゃない。
人為的排出CO2は20世紀後半に激増したから、人為的CO2排出に因る気温上昇は、最大でも、1950年以降にすぎない。
ホッケー・スティック曲線の虚実」で解説しているとおり、20世紀前半の気温上昇は太陽活動に因る。
実際、前回の投稿で紹介したとおり、脱炭人も「It is extremely likely that more than half of the observed increase in global average surface temperature from 1951 to 2010 was caused by the anthropogenic increase in greenhouse gas concentrations and other anthropogenic forcings together」と認めてた。
100年で0.68℃だから、図2の赤い直線での「the observed increase in global average surface temperature from 1951 to 2010」は、つまり、人為的排出CO2に因る気温上昇は、前回の投稿でも解説したとおり、最大でも0.4℃。
そうすると、これまた前回の投稿で解説したとおり、気候感度は0.7℃。
この先は0.3℃上がるだけだから、図2の赤い直線がそのまま続くことはない。
赤線の傾きは緩やかになるはず。
そうすると、上で述べたとおり、この先は「a cooling contribution from internal variability」が顕在化するから、図2は「2000年以降の温暖化は一時的な現象で、気温が下がる可能性を示唆している」。
「温暖化の停滞は一時的な現象で、再び上昇基調に戻る可能性を示唆している」と喚き立てているけど、そんな証拠は何処にも無い。

「停滞の原因として考えられるのが、深海の調整機能だ。・・・03~10年の深さ700㍍までの水温上昇は、それ以前の10年と比べ緩やかになっているのに対し、700~2千㍍の上昇は勢いよく続いている」と言い立てているけど、それは海に熱が溜まったから。
そこで、海に溜まった熱を調べると、やはり前回の投稿で解説したとおり、放射強制力は0.3W/(m^2)であり、それに伴う気温上昇は0.24℃にすぎないことが判る。
つまり、図2の赤い直線で示された1950年以降の気温上昇0.4℃のうち、人為的排出CO2に帰せられるのは0.24℃にすぎない。
(残りの0.16℃は海洋貯熱に寄与しない気温上昇だから、乱開発・都市化・気温観測の劣化に因ると考えられる。実際、近藤純正氏は「(我国の)気象官署の気温上昇率は、特に戦後の1950年以後に(都市化の影響で)大きくなった(「温暖化は進んでいるか(2)」)」と指摘している。もちろん、それも人為的要因に違いないから、その意味からすれば、上図の赤い直線で示された1950年以降の気温上昇0.4℃はほぼ人為的温暖化だと言える。)
1951年~2010年の60年間で0.24℃だから、10年当りでは、たったの0.04℃。
一方、IPCC第5次報告書の政策策定者向け要約(5ページ)に依れば、1998年~2012年までの気温変化は10年当り0.05℃。
誤差を考慮すれば、二つの値は一致している。
ということは・・・
「2000年以降、気温の上昇がやや鈍っていることから、温暖化が停まったのかどうかも焦点だった」のではなく、実は、全く逆に、「2000年以降、気温の上昇がやや鈍っている現象」、それこそが人為的な温暖化だった、ということ。
始めに解説したとおり、2000年以降、「internal variability」は高止まりしている、つまり、「internal variability」に因る気温上昇は無いから、「気温の上昇がやや鈍っている現象」は人為的温暖化を忠実に反映してるんだよ。
「温暖化 データは語る」とは正にこのこと。
「温暖化に否定的な人たちが論拠の一つにしてきた」のは、結果として、正しかったんだね。
逆に、「温暖化はいずれ戻ってくる」だの、「温暖化の停滞は一時的な現象で、再び上昇基調に戻る可能性を示唆している」だのと言い張るのは「温暖化 データを騙る」以外の何物でも無い。

CO2の効果は10年当りで0.04℃だから、100年後に「4度上昇する可能性が高い」は、よくも吹いたりという大法螺で、その10分の1しか上昇しない。
「気候システムに蓄えられたエネルギーの90%以上を海が占める」 → 「IPCCに蓄えられたエネルギーの90%以上をプロパガンダが占める」
しかも、前回の投稿で解説したとおり、CO2に因る気温上昇が0.24℃ならば、気候感度は0.42℃だから、気温上昇は高々0.2℃。
「2度以内に抑える最も低い将来像を実現するには、大気中に出したCO2まで取り除くなどの対策が必要とみられる」だの、「地球環境の激変を避ける、産業革命からの気温上昇が『2度以内のシナリオ』を66%の確率で実現するには、累積排出量を3兆6700億㌧以内に抑える必要がある」だのと喚き散らしているけど、2℃上昇は「世界がよほど思い切ったCO2排出策を打っても、実現は困難だ」。

もちろん、「今世紀末にはさらに26~82㌢上昇する」も「温暖化 データを騙る」。
実際、上で述べたとおり、図2の赤線の20世紀前半部分は自然要因であり、「世界の海面推移は1901年以降、19㌢上昇した」のもそれが主な原因。
前回の投稿でも指摘したとおり、脱炭人も「It is likely that similarly high rates occurred between 1920 and 1950」と認めてた。
それどころか、最新の研究[J.Climate,26(2013)4476]に拠れば、20世紀前半の方が海面上昇率は高かった。
始めに指摘したとおり、20世紀第4四半期の急激な気温上昇の主たる原因は「internal variability」であり、「700~2千㍍の上昇は勢いよく続いている」のも、「上昇率は加速しており」もそれが主因。
(もう一つの要因は、8月26日の投稿で紹介したけど、日射量の増加。)

「グリーンランドの氷床がほぼ失われると・・・産業革命前と比べて世界平均1~4度の気温上昇で起きる可能性があるという」と喚き立てているけど、今年2月、朝鮮日刊新聞は次のように報じていたんだよ。


温暖な間氷期、氷床あまりとけず グリーンランドで調査
2013年2月6日23時25分
【波多野陽】13万年前のグリーンランドは、平均気温が現在より最高で8度も高かったのに、氷床の体積は現在の9割とあまりとけていなかったことが、掘り出した氷の分析でわかった。デンマークや日本など14カ国の研究者グループが英科学誌ネイチャー[Nature,493(2013)489]に発表した。
近年はわずかな温度上昇でも氷床の大きな融解が起き、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書では、グリーンランドの気温が現在より3~6度高い状態が数千年続くと、氷床はほぼ完全にとけてなくなると予測している。今回の調査結果は、氷床がとけるのは気温上昇だけでなく、ほかの要因もからむ複雑なメカニズムによることを示している。


(朝日新聞デジタル)

因みに、「温暖化を抑えるためには温室効果ガスの実質的な削減が必要だ」と喚き立てているトーマス・ストッカーはこの論文の著者に名を連ねている。
って、言うか、上のリンク先はストッカーのホームページ。
キャハハ。

人為的排出CO2に因る気温上昇は10年当り0.04℃なのに、つまり、人為的排出CO2で気温は「微動している」だけなのに、「地球温暖化がこれからも進むという見解は、微動だにしていない」と喚いてるけど、実のところ、IPCCの虚構を白日の下に暴き出されて、恐怖の余り硬直し、「微動だにできない」んだよ、脱炭人は。
本当にマヌケな奴らだな~。

<追記>
図2の「internal variability」は赤い直線が水平になるように回転させると解り易い。

2013100504
図4 図2を回転させたグラフ

これを見ると、1970年から2000年までの「a warming contribution from internal variability」はおよそ0.2℃。
従って、この先、「a cooling contribution from internal variability」が顕在化すれば、30年間で0.2℃下がる。
一方、図2の赤い直線は1950年から2010年までの60年間で0.4℃の上昇だから、上では「今後数年間は気温が上がらない」と言ったけれど、赤い直線が持続しても、今後30年近く気温上昇は無い。

もう一つ。
「人類の輩出した二酸化炭素の累積量と世界の平均地上気温は、ほぼ比例関係にある」と言うことは、1850年以降の気温上昇は偏に人為的排出CO2が原因、と言うことに他ならない。
実際、第5次報告書には次のようなグラフが載ってる。

2013100505
図5 IPCC第5次報告書第6章の図6.40

前回の投稿では「IPCCは、20世紀後半以降の気温上昇0.6℃は偏に人為的要因、と言い張ってるわけだ」と言ったけれど、未だに、(1850年以降の)温暖化は専らCO2が原因、と考えているようだ。
「新たに打ち出した」は真っ赤な左翼の真っ赤な嘘で、脱炭人は執拗にホッケースティックを振り回している、ということ。
しかし、それはIPCCの、であるから、人為的温暖化説の非科学性を完全に露呈している。

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ストックホルムでスケートをする温暖化詐欺の人々

ワルトトイフェル「スケートをする人々(スケーターズワルツ)」

今日今晩は。
「国際環境NGO(嘘)RealCrazyClimate」の会員某で~~~す。

さて、IPCC第5次報告書の政策策定者向け要約だけど。
基本的には「STOP THE 温暖化詐欺」、そして、8月26日の投稿9月7日の投稿9月9日の投稿、及び、9月20日の投稿で既に論破済みだし、ただでさえ英語が苦手なところに、文章の構成も悪いし、気象庁の日本語訳が出るまで待とうかと思ったけど、直ぐには出ないだろうから、英語版を採り上げることにするか。

<温暖化詐欺、その1>


The total increase between the average of the 1850-1900 period and the 2003-2012 period is 0.78 [0.72 to 0.85]°C, based on the single longest dataset available.
・・・
As one example, the rate of warming over the past 15 years (1998-2012; 0.05 [-0.05 to +0.15]°C per decade), which begins with a strong El Nino, is smaller than the rate calculated since 1951 (1951-2012; 0.12 [0.08 to 0.14]°C per decade).


(5ページ)


It is extremely likely that more than half of the observed increase in global average surface temperature from 1951 to 2010 was caused by the anthropogenic increase in greenhouse gas concentrations and other anthropogenic forcings together. The best estimate of the human-induced contribution to warming is similar to the observed warming over this period.


(17ページ)

8月26日の投稿で紹介したCNNのニュースでは「半分以上は人間活動の影響が原因だった可能性が『非常に高い』」とだけ報じていたけど、「The best estimate of the human-induced contribution to warming is similar to the observed warming over this period」だから、IPCCは、20世紀後半以降の気温上昇0.6℃は偏に人為的要因、と言い張ってるわけだ。
(「1951-2012; 0.12°C per decade」だったら、0.12℃×6=0.72℃になるけど、実際には、1998年以降、気温上昇は停滞してるから、0.12℃×5=0.6℃が正しい。実際、図1を見ても0.6℃。)
けど、It is extremely likely that それは嘘。

IPCCに依れば、人為的温暖化は北半球高緯度で著しいはずだから、そして、人為的CO2排出は20世紀後半に激増してるから(図4の(a))、20世紀後半以降の気温上昇が専ら人為的要因ならば、北半球高緯度の現在の気温は20世紀前半よりもずっと高いはず。
ところが、「温暖化対策の愚」の図6-1を見れば判るとおり、1940年前後の北半球高緯度の気温は現在と同じほど高かった。
その図を見る限りでは、人為的CO2排出の影響は殆ど認められない、ということになる。
一方、全球平均気温は20世紀前半よりも現在の方が高いから、人為的CO2排出の影響は無い、とも言い切れない。
だから、北半球高緯度の気温と全球平均気温の両方を考慮するならば、現在の気温と1940年前後の気温との差が人為的温暖化、と推察できる。
図1で、20世紀前半の最も高い気温と20世紀後半以降の最も高い気温の差を採れば0.4℃。
1850年以降、今日までの気温上昇0.8℃の半分にすぎない。
その意味においては「It is extremely likely that more than half of the observed increase in global average surface temperature from 1951 to 2010」だけれど、北半球高緯度の気温から判断すれば、0.4℃は可能性の上限。
つまり、人為的要因の気温上昇は最大でも0.4℃。
だから、「It is extremely likely that more than half of the observed increase in global average surface temperature from 1951 to 2010 was caused by the anthropogenic increase in greenhouse gas concentrations」ではなく、全く逆に、It is extremely likely that 人為的要因の気温上昇は0.4℃以下。

この結論は北半球高緯度の気温データに基いているから、「The best estimate of the human-induced contribution to warming is similar to the observed warming over this period」と言い張るのは、観測事実を無視する以外の何物でも無い。
それを裏づけるのが図6。
南極は気温のデータなのに、北極は「sea ice」。
隠してるんだよ、IPCCは。
北半球高緯度の気温データが人目に触れては困る、ということ。
その理由は上で説明したとおり。

IPCCが北半球高緯度の気温データを隠したという事実は、「The best estimate of the human-induced contribution to warming is similar to the observed warming over this period」が「It is extremely likely that それは嘘」を立証してしまったんだよ。
隠したことで、逆に、真実が露呈してしまったんだよ。
マヌケな犯罪者によくあるパターンだね。

<温暖化詐欺、その2>


Equilibrium climate sensitivity is likely in the range 1.5°C to 4.5°C (high confidence), extremely unlikely less than 1°C (high confidence), and very unlikely greater than 6°C (medium confidence).
・・・
The transient climate response is likely in the range of 1.0°C to 2.5°C (high confidence) and extremely unlikely greater than 3°C.


(16ページ)

Equilibrium climate sensitivity(ECS)はどのように定義されるか?
産業革命からCO2倍増時の放射強制力をF(2x)、フィードバック因子の逆数を \lambda とおいて、

(1)    \displaystyle F_{2 \times} = \lambda \times \mbox{ECS}

一方、産業革命から2010年までの放射強制力をΔF、気温上昇をΔT、地球に溜まった熱をΔQとおいて、

(2)    \Delta F = \lambda \, \Delta T + \Delta Q

この二つの式から \lambda を消去して、

(3)    \displaystyle \mbox{ECS} = \frac{F_{2\times} \, \Delta T}{\Delta F - \Delta Q}

けど、これはおかしいだろ。
フィードバックのメカニズムは複雑すぎて判らないけど、産業革命からCO2が倍増した時でも2010年でも \lambda は同じはずだから、CO2倍増時と2010年の式を比較すれば、\lambda の評価を回避して気候感度を計算できる、という論理のはず。
だったら、(1)式と(2)式は対称(同型)でなければならない。
つまり、(1)式は

(4)    \displaystyle F_{2 \times} = \lambda \times \mbox{ECS} + Q_{2 \times}

でなければならない。
従って、(3)式は

(5)    \displaystyle \mbox{ECS} = \frac{ \left( F_{2\times} - Q_{2\times} \right) \, \Delta T}{\Delta F - \Delta Q}

でなければならない。
ところが、ΔQは観測データから評価できても、Q(2x)は観測できない。
だから、(5)式は意味を為さない。
だから、(4)式の代わりに(1)式を用いたんだね。
けど、それは誤魔化し。
つまり、「Equilibrium climate sensitivity」という量は科学的に無意味。

地球温暖化懐疑論批判」の「議論22」に依れば、ECSとは「二酸化炭素濃度を倍増に固定して十分に時間が経ったときの気温上昇量」だけど、(1)式と(2)式の何処がどのように「二酸化炭素濃度を倍増に固定して十分に時間が経った」を表現しているのか皆目判らんな。
結局のところ、スーパーコンピュータを使って無理矢理計算した「二酸化炭素濃度を倍増に固定して十分に時間が経ったときの気温上昇量」の理論的裏づけを(3)式に求めたものの、その理論的根拠はいい加減、と言うよりも、無茶苦茶だった、ということ。
IPCC党が、スーパーコンピュータを駆使して計算した、と言い立てようとも、その結果に科学的な意味は無い。

もちろん、(1)式と(2)式を対称にするには、(1)式を(4)式に置き換える代わりに、(2)式を書き換えてもよい。
但し、そうすると、ECSは(1)のそれと同じ量ではなくなるから、ECSをTCRに置き換えて、(1)式と(2)式の代わりに次式を得る。

(6)    \displaystyle F_{2 \times} = \lambda \times \mbox{TCR}

(7)    \displaystyle \Delta F = \lambda \, \Delta T

\lambda を消去すると、

(8)    \displaystyle \mbox{TCR} = \frac{F_{2\times} \, \Delta T}{\Delta F}

これが「transient climate response」であり、こちらは理論的矛盾が無いから意味を為す。
但し、ΔTに1850年以降の気温上昇0.8℃を用いたら、ブー。
<その1>で解説したとおり、人為的排出CO2に帰せられるのは最大でもその半分。
気候感度に関するIPCC学派の新論文」の図B-1の「2000s」の値を用いると、
TCR=0.4×(3.44÷1.95)=0.71℃。
もう一度、言うけれど、これは可能性の上限。
「The transient climate response is likely in the range of 1.0°C to 2.5°C (high confidence)」は全くのデタラメ。

<温暖化詐欺、その3>


Ocean warming dominates the increase in energy stored in the climate system, accounting for more than 90% of the energy accumulated between 1971 and 2010 (high confidence).
・・・
More than 60% of the net energy increase in the climate system is stored in the upper ocean (0-700 m) during the relatively well-sampled 40-year period from 1971 to 2010, and about 30% is stored in the ocean below 700 m. The increase in upper ocean heat content during this time period estimated from a linear trend is likely 17 [15 to 19] × 10^22 J.
・・・
Ocean heat uptake from 700-2000 m, where interannual variability is smaller, likely continued unabated from 1993 to 2009.
・・・
A constant supply of heat through the ocean surface at the rate of 1 W m^(-2) for 1 year would increase the ocean heat content by 1.1×10^22 J.


(8ページ)


The total anthropogenic RF for 2011 relative to 1750 is 2.29 [1.13 to 3.33] W m^(-2), and it has increased more rapidly since 1970 than during prior decades.


(13ページ)


Greenhouse gases contributed a global mean surface warming likely to be in the range of 0.5°C to 1.3°C over the period 1951-2010, with the contributions from other anthropogenic forcings, including the cooling effect of aerosols, likely to be in the range of -0.6°C to 0.1°C.


(17ページ)

(2)式と違って(7)式にはΔQが見当たらないけど、それは ΔF=ΔQ だから。
つまり、地球に溜まった熱ΔQから放射強制力ΔFを評価できる。
実際に、評価してみると。
1971年から2010年までの海洋貯熱は水深700mまでが17×10^22 Jで、これが60%だとすると、地球全体に溜まった熱はΔQ=28×10^22 J。
1年間当りで0.7×10^22 J。
放射に換算すると、0.7÷1.1=0.64W/(m^2)。
但し、この値は1971年から2010年までの値だから、人為的排出CO2は20世紀後半に激増したことを考えれば、1750年から2011年までの放射強制力ΔFはこの半分もないだろう。
海の真実」で解説しているとおり、放射強制力は高々0.3W/(m^2)。
IPCCの放射強制力ΔF=2.3W/(m^2)はとんでもない過大評価。
IPCCはCO2の効果を著しく過大評価している、ということ。
「The best estimate of the human-induced contribution to warming is similar to the observed warming over this period」と言い張っていたけど、それは過大評価の賜物。

「with the contributions from other anthropogenic forcings, including the cooling effect of aerosols, likely to be in the range of -0.6°C to 0.1°C」と、つまり、CO2の効果はエアロゾルで減殺されたんだ、と言い立てているけど、それはペテンで、エアロゾルで辻褄合わせしているにすぎないことはもはや明らかだな。

放射強制力に伴う気温上昇は次式で与えられる。
((1)式、(6)式、(7)式は、実のところ、この式と同じ。)

(9)    \displaystyle \Delta T = \frac{\Delta F}{4\,\sigma \,T^3}

T=255Kだから、ΔF=0.3を代入すれば、ΔT=0.08℃。
フィードバックで3倍に増幅されたとしても、人為的要因の気温上昇は0.24℃。
<その1>で指摘したとおり、It is extremely likely that 人為的要因の気温上昇は0.4℃以下。

<温暖化詐欺、その4>


Human influence on the climate system is clear. This is evident from the increasing greenhouse gas concentrations in the atmosphere, positive radiative forcing, observed warming, and understanding of the climate system.
・・・
The long-term climate model simulations show a trend in global-mean surface temperature from 1951 to 2012 that agrees with the observed trend (very high confidence). There are, however, differences between simulated and observed trends over periods as short as 10 to 15 years (e.g., 1998 to 2012).


(15ページ)


Increase of global mean surface temperatures for 2081-2100 relative to 1986-2005 is projected to likely be in the ranges derived from the concentration driven CMIP5 model simulations, that is, 0.3°C to 1.7°C (RCP2.6),  1.1°C to 2.6°C (RCP4.5), 1.4°C to 3.1°C (RCP6.0), 2.6°C to 4.8°C (RCP8.5).


(20ページ)

<その3>で解説したとおり、人為的要因の気温上昇は高々0.24℃にすぎない。
この値を(8)式のΔTに代入すれば、TCR=0.42℃。
大気中CO2濃度が産業革命時の倍になっても、今後、0.2℃も上がらない。
(「気温上昇の停滞と人為的温暖化説の破綻」で解説しているとおり、IPCCの人為的温暖化説が正しいのなら、既に0.3℃上がっている。)
これはCO2の温室効果が飽和に近いことを意味する。
「This is evident from the increasing greenhouse gas concentrations in the atmosphere」と言い立てているけれど、飽和に近いから、たとえRCP8.5シナリオでも、4.8℃は言うに及ばず、2.6℃上がることさえ無い。

人為的要因が0.3℃に満たないということは、1850年以降の気温上昇0.8℃は主に自然要因、ということ。
つまり、「Human influence on the climate system is clear」ではなく、「Natural influence on the climate system is clear」

<その1>で指摘したとおり、「The best estimate of the human-induced contribution to warming is similar to the observed warming over this period」の嘘は明らかだから、「The long-term climate model simulations show a trend in global-mean surface temperature from 1951 to 2012 that agrees with the observed trend (very high confidence)」は忍者ハッタリ君。
自然要因を無視してCO2の効果を過大評価し、<その3>で述べたとおり、エアロゾルで辻褄合わせしてるだけ。

<温暖化詐欺、その5>

「政策策定者向け要約」は始めにこんなこと書いてる。


Warming of the climate system is unequivocal, and since the 1950s, many of the observed changes are unprecedented over decades to millennia. The atmosphere and ocean have warmed, the amounts of snow and ice have diminished, sea level has risen, and the concentrations of greenhouse gases have increased.


(4ページ)


Each of the last three decades has been successively warmer at the Earth’s surface than any preceding decade since 1850 (see Figure SPM.1). In the Northern Hemisphere, 1983-2012 was likely the warmest 30-year period of the last 1400 years (medium confidence).


(5ページ)

もう、判ると思うけど、始めに「since the 1950s, many of the observed changes are unprecedented over decades to millennia」と喚き立て、これは異常だという印象を植えつけ、「The best estimate of the human-induced contribution to warming is similar to the observed warming over this period」を真実に見せかけようとしてるんだね。
「政策決定者」なんて殆ど文系だから、それでイチコロさ、と目論んでいるわけ。
けど、そういう狡猾で卑劣な手段に奔らざるを得ないということに他ならず、むしろ、IPCCの非科学性を露呈してるんだよ。
もちろん、「In the Northern Hemisphere, 1983-2012 was likely the warmest 30-year period of the last 1400 years」と喚き立てるのも、これは異常だという印象を植えつけるため。
ホッケー・スティック曲線の虚実」の図7-4を見れば判るとおり、実のところ、17世紀末からの気温上昇率の方が高かった。

<温暖化詐欺、その6>


It is very likely that the mean rate of global averaged sea level rise was 1.7 [1.5 to 1.9] mm yr^(-1)  between 1901 and 2010, 2.0 [1.7 to 2.3] mm yr^(-1) between 1971 and 2010 and 3.2 [2.8 to 3.6] mm yr^(-1) between 1993 and 2010. Tide-gauge and satellite altimeter data are consistent regarding the higher rate of the latter period. It is likely that similarly high rates occurred between 1920 and 1950.
・・・
Since the early 1970s, glacier mass loss and ocean thermal expansion from warming together explain about 75% of the observed global mean sea level rise (high confidence).


(11ページ)


Anthropogenic influences have very likely contributed to Arctic sea ice loss since 1979.
・・・
Anthropogenic influences likely contributed to the retreat of glaciers since the 1960s and to the increased surface mass loss of the Greenland ice sheet since 1993.
・・・
It is very likely that there is a substantial anthropogenic contribution to the global mean sea level rise since the 1970s. This is based on the high confidence in an anthropogenic influence on the two largest contributions to sea level rise, that is thermal expansion and glacier mass loss.


(19ページ)

<その4>で述べたとおり、20世紀の気温上昇の大半は自然要因。
人為的排出CO2に因る気温上昇は確かだけど、自然要因の温暖化という大きな底上げが無ければ、急激な「glacier mass loss and ocean thermal expansion」は、そして、「3.2mm yr^(-1) between 1993 and 2010」もの海面上昇はなかった。
「It is likely that similarly high rates occurred between 1920 and 1950」はこの底上げを意味しているんだよ。

そこで、我国の海面水位の変化を見ると。

2013091501
日本沿岸の海面水位の長期変化傾向」より

気象庁も認めているとおり、海水面変化は殆ど自然要因。
ところが、もし、上図で1970年以降だけを見せられ、「It is very likely that there is a substantial anthropogenic contribution to the global mean sea level rise since the 1970s」と言われたら、納得してしまうだろ。
そうなんだよ。
「2.0 [1.7 to 2.3] mm yr^(-1) between 1971 and 2010 and 3.2 [2.8 to 3.6] mm yr^(-1) between 1993 and 2010」は正にそれなんだよ。
我国のように100年間に及ぶ潮位変化のデータが残っているのはごく一部。
殆どのデータは1970年以降の記録しかないから、それを集めれば「It is very likely that there is a substantial anthropogenic contribution to the global mean sea level rise since the 1970s」に見えてしまうんだね。
騙されんなよ!

そこで、もう一度、上図を見直すと。
60~70年周期の変動の上に10~20年周期の変動が重なっているけど、今現在、60~70年周期の変動がピークに差しかかっていることが判るだろ。
2~3年後には減少に転ずる可能性が高いな。
ということは、自然要因が下降に、つまり、寒冷化に転ずる、ということ。
こちらのブログによれば、IPCCが会議している最中のストックホルムは昼間が2℃で夜は氷点下だったらしい。
なんとも暗示的だね。