COP19フィリピン代表は地獄に19(逝く)

モーツァルト「ピアノ協奏曲第19番」

今日今晩は。
う~、さむ。
寒いけど、今日は前回の続きを。


COP19フィリピン代表「異常気象は狂気」 台風被害で
2013/11/12 10:15
第19回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP19)で、巨大台風で大規模な被害を受けたフィリピン政府代表団が11日演説し、「祖国を襲った極端な異常気象は狂気だ。私たちでなければ、誰がいつ地球温暖化を食い止めるのか」と、涙ながらに交渉進展を訴えた。
ナドレブ・サニョ交渉官は通常与えられる3分間の発言時間を大幅に超過し、17分間にわたって同国の台風被害の悲惨さを強調。自身の親族が住む街が被害にあったことも明かした。「私はもはや声を上げられなくなった多数の犠牲者の代わりに訴えている」と語った。
演説が終わると、各国の代表団らが立ち上がって拍手でたたえた。議長を務めたポーランドのマルチン・コロレツ環境相は「偉大なスピーチに感謝する」と述べたのち、全員で黙とうした。(ワルシャワ=浅沼直樹)


(日本経済新聞 電子版)

ええ加減にせえよ、クズ!
テメエらフィリピンの指導層が社会資本の整備をなおざりにして利を貪ってきたから、被害が拡大したんだろ!
自国民を収奪するテメエらの「狂気」が被害を拡大させたんだろ!
「もはや声を上げられなくなった多数の犠牲者はテメエらの『狂気』を訴えている」んだよ!
にもかかわらず、あべこべに「私はもはや声を上げられなくなった多数の犠牲者の代わりに訴えている」だと!
何たる卑劣さ!!

自国民を収奪し続ける「狂気」が、あべこべに「私たちでなければ、誰がいつ地球温暖化を食い止めるのか」と喚き立てているという事実は、「ゲームのルールを自分たちに都合よく作りあげ、公共セクターから大きな”贈り物”をしぼり取る」ための温暖化対策に他ならないことを物の見事に露呈してるな。
にもかかわらず、「涙ながらに交渉進展を訴えた」だの、「演説が終わると、各国の代表団らが立ち上がって拍手でたたえた」だのといった破廉恥で醜悪で卑劣極まる猿芝居にほだされて、CO2削減が必要ですぅぅぅ~、と思い込むノータリンがわんさといるだろうから、もう一度、説明しておくか。

10月1日の投稿で解説したとおり、IPCCの気候感度(equilibrium climate sensitivity)は理論的根拠がいい加減な代物だけど、今回は、それを受け容れてみよう。
つまり、この式だね。

(1)    \displaystyle \mbox{ECS} = \frac{F_{2\times} \, \Delta T}{\Delta F - \Delta Q}

ここで、下図の表の一番上の式から、F(2x)=5.35×ln(2)=3.71W/(m^2)。

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図1 IPCC第3次報告書第6章の表6.2

一方、下図に見えるとおり、ΔF=2.29W/(m^2)。

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図2 IPCC第5次報告書政策策定者向け要約の図5

また、下図に見えるとおり、IPCCの海洋貯熱量は「Levitus」に基いているけど、それは「海の真実」の図8-4の論文に他ならず、それに依れば、ΔQ=0.3W/(m^2)。

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図3 IPCC第5次報告書第3章の図3.2

IPCC第5次報告書第3章の265ページには「The 1971-2010 estimated rate of oceanic energy gain is 199 TW from a linear fit to data over that time period, implying a mean heat flux of 0.55 W/m^2 across the global ocean surface area」と書いてあるけど、だから、地球の表面積の7割が海で、地球に溜まる熱の9割は海に溜まるなら、ΔQ=0.7×0.55÷0.9=0.43W/(m^2)になるけど、それは1971年からの値であり、「Levitus」のΔQ=0.3W/(m^2)は1955年からの値。
また、上図の下のグラフの青線に見えるとおり、水深2000メートル以上の深海でも熱が溜まっているのに対して、水深2000メートルまでの海洋貯熱から導き出されたΔQ=0.3W/(m^2)にはそれが含まれていないけど、今言ったとおり、それは1955年以降の55年間の貯熱率にすぎず、放射強制力ΔFと比べるべきは、つまり、(1)式の分母に代入すべき値は1750年以降の260年間の貯熱率であり、ΔQ=0.3W/(m^2)を260年間の貯熱率と看做せばかなりの過大評価になるから、水深2000メートル以上の深海の貯熱を考慮しても、ΔQ=0.3W/(m^2)は有効。

で、前回の投稿で引用したとおり、「20世紀全般では、気温は0.8度上昇した」、つまり、ΔT=0.8℃だから、

(2)    \displaystyle \mbox{ECS} = \frac{3.71 \times \, 0.8}{2.29 - 0.3} = 1.49

IPCC第5次報告書政策策定者向け要約の16ページには「Equilibrium climate sensitivity is likely in the range 1.5°C to 4.5°C (high confidence)」とあるけど、実は、下限の1.5℃のみが有効であり、4.5℃などという値に意味は無い、と言うよりも、忍者ハッタリ君。
もちろん、図2に見えるとおり、ΔFの値には幅があって、最小値が1.13W/(m^2)だけど、その値を用いても、ECS=4.5℃にはならない。

IPCC第5次報告書政策策定者向け要約(15ページ)は「The long-term climate model simulations show a trend in global-mean surface temperature from 1951 to 2012 that agrees with the observed trend (very high confidence)」と、つまり、気候モデルは20世紀後半以降の気温を再現できるんだ、と言い立てているけど、下図に見えるとおり、一つ一つのシミュレーション、つまり、黄色の線の一本一本は20世紀後半以降の気温を再現できない。
黄色の線が帯状になるほどに、パラメターを変えて計算し、その中央値、つまり、赤線が20世紀後半以降の気温を再現できる、ということにすぎないんだよ。

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図4 IPCC第5次報告書第10章の図10.1(a)

だから、放射強制力ΔFも中央値の2.3W/(m^2)を採るべきであり、「The long-term climate model simulations show a trend in global-mean surface temperature from 1951 to 2012 that agrees with the observed trend (very high confidence)」なら、気候感度(ECS)は1.5℃であり、それ以上の値は意味が無いんだよ。
4.5℃という値は、上図の黄色の線のうちのどれか一本の結果だろうけど、そのシミュレーションは20世紀後半の気温上昇を再現できない、と言うよりも、そのシミュレーションでは20世紀後半の気温は実際よりもかなり高いはずで、にもかかわらず、その結果をひけらかすのは、前回の投稿でも指摘したとおり、IPCC第5次報告書が「詐欺に等しいことを示している」な。

海外の懐疑論者の記事やブログを覗くと、第4次報告書では2℃と4.5℃の間だった気候感度が第5次報告書では1.5℃と4.5℃の間に変わり、むしろ不確実性が増したじゃないかと言ってるけど、それはちょっと違う。
元々、IPCCの気候感度は下限のみが有効で、それ以上の値は忍者ハッタリ君。
下図に見えるとおり、第4次報告書ではΔF=1.6W/(m^2)。

fig 08-02
図5 「STOP THE 温暖化 2012」より(原典はIPCC第4次報告書のFAQ2-1の図2)

一方、第4次報告書ではΔT=0.7℃。
ΔQは0.3W/(m^2)よりも少し弱いはずだけど、そのまま使うと、

(3)    \displaystyle \mbox{ECS} = \frac{3.71 \times \, 0.7}{1.6 - 0.3} = 2.0

ね、2℃になるでしょ。
不確実性が増したんじゃなくて、放射強制力は4割以上強まったのに、気候感度は下がった、つまり、CO2が気候に及ぼす効果は弱くなった、ということが重要なんだよ。

10月5日の投稿で採り上げた9月28日の朝鮮日刊新聞に見えるとおり、第5次報告書政策策定者向け要約の執筆者に日本人としてただ一人名を連ねている江守不正多は「世界がよほど思い切った対策を打たない限り、実現(産業革命以降の気温上昇を2℃以内に抑える)は困難だ」と喚き散らしてたけど、IPCCの理論に基けば、気候感度は1.5℃なのに、何が「困難」だ?
それは「詐欺に等しいことを示している」を通り越して、「北朝鮮に等しいことを示している」ぞ。
やっぱり、金正多じゃん。

しかも、ECS=1.5℃という値はΔT=0.8℃の場合、つまり、気温上昇は偏に人為的排出CO2が原因と仮定した場合にすぎない。
しかし、それは事実じゃない。
前回の投稿で論じたとおり、人為的排出CO2に因る気温上昇は最大でも0.3℃。
だから、本当はこうなる。

(4)    \displaystyle \mbox{ECS} = \frac{3.71 \times \, 0.3}{2.29 - 0.3} = 0.56

気候感度は0.56℃。
IPCC第5次報告書第8章の667ページに「water vapour is a strong and fast feedback that amplifies any initial forcing by a typical factor between two and three」とあるから、CO2の効果がフィードバックで2倍に増幅されるとしても、CO2単独の効果は0.28℃。
IPCCに依れば、CO2が倍増すればCO2の温室効果は1℃上がるはずだけど、実は、ずっと弱いんだね。
それはCO2の温室効果が飽和に近いからに他ならない。
IPCCの人為的温暖化説は完全に破綻してるんだよ。

この結論はIPCCの理論式(ECSの公式)に基いて評価した結果だぞ。
IPCCの理論を使って調べてみたら、実は、IPCCの人為的温暖化説は破綻していた、ということが判ったんだよ。
だから、IPCC党は金輪際反論できない。

IPCCが生き残るには、ΔT=0.8℃でなければならない。
気温上昇は偏にCO2が原因でなければならない。
それがホッケー・スティック曲線。
海外の懐疑論者の記事やブログを覗くと、とうとう、IPCCもホッケー・スティックを手放した、みたいな論調を見かけるけど、それは違う。
ホッケー・スティックはIPCC党の生命線。
ホッケー・スティックを手放せば、それでお終い。
だから、絶対に手放さない。
だからこそ、我国において人為的温暖化プロパガンダを主導してきた朝鮮日刊新聞が、マイケル・マンを押し立てて、人為的温暖化を煽り立てている。

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けど、前回の投稿で解説したとおり、20世紀前半の気温上昇は20世紀後半の気温上昇に匹敵する。
それは20世紀前半の気温上昇が太陽活動に因る証拠。
さらに、「温暖化対策の愚」で解説したとおり、1940年前後の北半球高緯度の気温は現在と同じほど高かった。
それは20世紀前半の気温上昇が太陽活動に因る証拠。
つまり、ΔT<0.4℃である証拠。
現に、図4を見れば判るとおり、気候モデルは20世紀前半の気温上昇を説明できない。
マイケル・マンよ、テメエこそ「証拠をねじ曲げるな」!
(ついでに言っておくと、懐疑論者がホッケー・スティック曲線に反論する時に引き合いに出す中世温暖期だけど、あれは二次的な意味しか無い。問題の本質は、20世紀の気温上昇は専らCO2が原因か否か、ということであり、それは20世紀の気温を調べさえすれば判ること。太陽活動が気候に影響するかどうかに関してならば、「ホッケー・スティック曲線の虚実」で解説しているとおり、イングランドのデータ、マウンダー極小期後の急激な気温上昇の方が重要。)

一新聞記者ごときが、何も判らないくせに「科学的な基盤が揺らいだわけではない」と言い張り、その挙句に「無益な論争」と決めつけているけど、先に指摘したとおり、「ゲームのルールを自分たちに都合よく作りあげ、公共セクターから大きな”贈り物”をしぼり取る」ための人為的温暖化プロパガンダだから、人為的温暖化を煽り立てている連中からすれば、科学的な議論は「無益」なんだね。
「懐疑論者を黙らせろ」などというメディアにもあるまじき台詞は人為的温暖化がプロパガンダに他ならないことを、そして、その邪悪な意図を見事に露呈してるな。

さて、始めに紹介したニュースの続報が入ってきたぞ。


温暖化対策会議でフィリピン代表がハンスト
2013.11.13 Wed posted at 12:13 JST
台風30号(ハイエン)で壊滅的な被害が出たフィリピンの政府代表が12日、ポーランドの首都ワルシャワで開かれている第19回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP19)で、地球温暖化対策の具体的な進展を訴えてハンガーストライキに入った。
フィリピン政府代表のナデレブ・サニョ氏は「本国で食料を求めて苦しんでいる人たちとの連帯」のため、ハンストに入ると宣言。同氏自身の兄弟も、「自分の両手を使って犠牲者の遺体を集めている」と語った。
さらに、「我が国は異常気象の結果として大惨事に見舞われた」「この惨事は、今このワルシャワで食い止められる」と演説すると、会場の出席者が総立ちになって拍手を送った。
サニョ氏は台風ハイエンの被害について、「我が国は多大な努力をして台風の襲来に備えたにもかかわらず、その威力はあまりに強大だった。台風に慣れた国にとっても、ハイエンはかつて経験したことのないものだった」と振り返る。
ハンストは12日間の日程で開かれるCOP19の期間中、「有意義な結果が見えてくる」まで続ける意向だ。
サニョ氏はCNNの取材に対し、気候変動の全体像についてはまだ研究が進められている段階だが、フィリピン東部では大幅な海面の上昇が観測されていたと指摘。「科学的な実証を待つことなく行動を起こさなければいけないというのは防災対策の原則だ」「フィリピンだけでなく、気候変動の影響を受ける地域でどれくらい多くの命が失われなければならないのか」と問いかけた。
同氏はCOP19でも、地球温暖化に懐疑的な説を唱える陣営に対し、洪水やハリケーンや火災に見舞われている地域の現実を直視するよう促し、「それでも足りないというのなら、フィリピンで起きた事態を見てほしい」と呼びかけている。
フィリピンは2012年にも台風「ボーファ」でそれまでの同国史上最大規模の被害が出たばかり。ニョ氏は同年にカタールで開かれた締約国会議でも、その実態を指摘していた。
「それから1年もたたないうちに、さらに大きな台風が来るとは想像できなかった」とサニョ氏。自分はフィリピンの代表団だけでなく、「台風で命を落とし、もう自分では発言できなくなってしまった数えきれない人たち」を代弁していると訴えた。


(CNN)

何が、「科学的な実証を待つことなく行動を起こさなければいけないというのは防災対策の原則だ」だ!
上で説明したとおり、IPCCのデタラメは科学的に実証されてんだよ。

何が、「フィリピンで起きた事態を見てほしい」だ!
マニラのスラムでは子どもがゴミを漁ってるだろ!
自然災害が無くても、「食料を求めて苦しんでいる人たち」がごまんと居るんだぞ。
自然災害が無くても、「飢えや病気で命を落とし、もう自分では発言できなくなってしまった数えきれない人たち」がいるんだぞ。
テメエはそのような人たちと「連帯」してきたか?
テメエはそのような人たちを「代弁」してきたか?
テメエは「『食料を求めて苦しんでいる人たちとの連帯』のため、本国でハンストに入った」ことがあるか?
無いに決まってるな。
「フィリピンで起きている事態」に目を背け続けてきた野郎が、「食料を求めて苦しんでいる人たちとの連帯」を拒絶し続けてきた野郎が、殊更に「連帯」だの「代弁」だのと嘯くのは、「苦しんでいる人たち」を、「もう自分では発言できなくなってしまった数えきれない人たち」を踏みつけにする、最も醜悪で最も卑劣な行為だ!
にもかかわらず、「会場の出席者が総立ちになって拍手を送った」ということは、「苦しんでいる人たち」を顧みない連中がCOPに集っているという事実をハッキリと示してるぞ。

本当に死ね、このクズ野郎!

JANEK SKARZYNSKI/AFP/Getty Images

サニョなら、サニョなら、サニョなら。(淀川長治調)

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