バカの壁の徒除

ブルックナー「交響曲第5番」より「第2楽章(アダージョ)」

今日今晩は。
「国際環境NGO(嘘)RealCrazyClimate」の会員某で~~~す。

日本一の破廉恥野郎、こと、江守正多がまたぞろ嘘八百並べてるようだな。


気候変動の科学は成熟してきており、科学的知見の内容が安定してきたことの現れと受け止めることができるのではないだろうか。
・・・中略・・・
また、過去の気候変動の要因推定については、「1951~2010年の世界平均地上気温の観測された上昇の半分以上は、GHG濃度の人為的増加とその他の人為起源強制力の組み合せによって引き起こされた可能性が極めて高い」としており、AR4の同様の記述にある「可能性が非常に高い(90%以上の可能性)」から「可能性が極めて高い(95%以上の可能性)」に表現が強まっている。このような可能性の評価は、気候の内部変動の不確実性の下で気候モデルによる過去再現シミュレーションと観測データを統計的に比較した結果に基づいている。
ただし、最近15年間程度の世界平均気温の上昇傾向はそれまでに比べて弱まっており、温度上昇の休止(hiatus)とよばれている。これについては、主に自然の変動が原因と考えられており、他にも太陽活動の弱まりなど自然の強制力の変化が寄与している可能性があるが、いずれにせよ現在の気候変動の科学の範囲で説明できる現象であるという見通しが得られている。
・・・中略・・・
RCPシナリオは、気候変動対策(GHGの排出削減)をまったく行わなかった場合(RCP8.5)から徹底的に行った場合(RCP2.6)までの幅をカバーし、その中間2つ(RCP4.5、RCP6.0)を含む4つのシナリオである。名称のRCPに続く8.5等の数字は、2100年時点の人為起源放射強制力の大きさ(W/m^2)を表している。
・・・中略・・・
現在の年間排出量はおよそ10GtCなので、仮に現在の排出量が毎年続いた場合には、30年程度でこの上限を超えてしまう。国連気候変動枠組条約の議論で合意されているように「2℃未満」を目標とするのであれば、その壁が案外近くにあるということを改めて認識させられる知見といえるだろう。


(「IPCC第5次評価報告書のポイントを読む」より)

このファイルはPDF閲覧ソフト(私めが使っているのはPDF-XChange PDF Viewerの無償版)からテキストをコピーしてテキストエディッタに晴子できない。
PDF閲覧ソフトでセキュリティ設定を確認したら、「コンテンツのコピー:許可されていません」になってた。
「気候変動の科学は成熟してきており、科学的知見の内容が安定してきたことの現われ」と自信があるのなら、なぜ許可しない?
実は、反論されるのが怖いんだろ。
反論をされたら困るから、テキストをコピーできないようにセキュリティかけてるんだよ。
この一事だけを以ってしても、「気候変動の科学は成熟してきており、科学的知見の内容が安定してきたことの現れと受け止めることができるのではないだろうか」の欺瞞は明らかだな。
そもそも、このパンフレットも国民の血税を使って作られてる。
それなのに、国民にコピーを禁じる。
「気候変動の科学は成熟してきており、科学的知見の内容が安定してきたことの現れと受け止めることができるのではないだろうか」と嘯いて、IPCCの見解を一方的に押しつけてるんだね。

仕方ないから、LibreOfficeで読み込んでから、1行ずつコピーして、晴子した。
めんどくせえ!

IPCCの温暖化説とは?」で解説しているとおり、温室効果飽和論に基けば、大気中CO2の増加に伴う気温上昇は次式で決まる。

(1)    \displaystyle a \left[ \sqrt[4]{\frac{\, n_0 \left( d/d_0 \right) \left( 255^4 - \delta \times 215^4 \right)}{1 + n_0 \left( d/d_0 \right) \left( 1 - \delta \right)}} - \sqrt[4]{\frac{\, n_0 \left( 255^4 - \delta \times 215^4 \right)}{1 + n_0 \left( 1-\delta \right)}} \: \right ] + c \\ + \, 0.1 \times \cos \left[ \frac{\,2\,\pi \left( y-2000.8 \right)}{60} \right] + \, 0.04 \times \cos \left[ \frac{\,2\,\pi \left( y-2000.8 \right)}{20} \right]

ここで、 \delta=0.21
 d は西暦y年の大気中CO2濃度で、 d_0 は産業革命時のCO2濃度(280ppm)。
IPCCの気候モデルでは、CO2が倍増すれば、それだけで気温は1℃上がるけど、それは n_0=40 に相当する。
「このような可能性の評価は、気候の内部変動の不確実性の下で気候モデルによる過去再現シミュレーションと観測データを統計的に比較した結果に基づいている」と喚いてるから、 n_0=40 を採用し、 a  c を調整して、20世紀の気温(偏差)を再現してみよう。
結果は下図のようになる。
(但し、 c はグラフ全体を上下させるだけだから、調整するパラメターは実質的には  a の一つだけ。また、最小二乗法などを使っているのではなく、目分量で適当に合わせただけだが、今はそれで十分。)

2015030601
図1 1880年以降の全球平均気温偏差

昨年12月9日の投稿で紹介したとおり、江守正多は「今年の世界平均気温が観測史上最高となる」と喚いてたけど、そして、2月5日の投稿で紹介したとおり、IPCC党は、2014年は過去最高気温だった、と喚いてるけど、赤線の右端の2014年は過去最高になってるから、江守正多を始めとするIPCC党がこの計算結果に異を挟む余地はねえだろ。

そこで、「仮に現在の排出量が毎年続いた場合に」どうなるかを計算してみる。
2004年の大気中CO2濃度は377.49ppmで、2014年のCO2濃度は398.55ppmだから、最近10年間で21ppm。
「仮に現在の排出量が毎年続いた場合」、CO2濃度は毎年2.1ppm増加するから、(1)式でd=2.1×(y-2014)+398.55を使えばよい。
そうすると、21世紀の気温(偏差)はこうなる。

2015030602
図2 2100年までの全球平均気温偏差

21世紀の気温上昇は0.7℃。
『2014年は史上最も暑い年』の不都合な真実」の図13-7に見えるとおり、最近17年間の気温上昇率は、HadCRUT4で0.06℃、GISSで0.08℃。
平均すれば0.07℃だから、100年間で0.7℃。
見事に一致してる。
20世紀の気温上昇は0.8℃だから、「仮に現在の排出量が毎年続いた場合」、産業革命以降の気温上昇は1.5℃。
「国連気候変動枠組条約の議論で合意されているように『2℃未満』を目標とするのであれば、その壁が案外近くにあるということを改めて認識させられる知見といえるだろう」だと?

「気候モデルによる過去再現シミュレーション」は下の図の赤線。

2013101602
図3 「IPCC第5次報告書第10章の図10.1(a)」

「過去再現シミュレーションと観測データを統計的に比較した」ら、図1の赤線と図3の赤線のどちらがより良く観測データを再現してる?
上図の赤線は「最近15年間程度の世界平均気温の上昇傾向はそれまでに比べて弱まっており」を再現できない。
「これについては、主に自然の変動が原因と考えられており・・・いずれにせよ現在の気候変動の科学の範囲で説明できる現象であるという見通しが得られている」と言い張ってるけど、「東京大学大気海洋研究所の不都合な真実」と前回の投稿で指摘したとおり、極めて不自然な「自然変動」を組み込まない限り、「最近15年間程度の世界平均気温の上昇傾向はそれまでに比べて弱まっており」を再現できないんだね。
(人為的排出CO2の影響を著しく過大評価したIPCCの、文字通り、人為的な温暖化を正当化するために、人為的な「自然変動」を導入せざるを得ないのは理の当然。)
一方、図1の赤線は「最近15年間程度の世界平均気温の上昇傾向はそれまでに比べて弱まっており」を再現できる。
もちろん、現象論的に60年周期と20年周期の自然変動を組み込んだからだけど、それは決して不自然な「自然変動」じゃない。
過去を再現できないのなら、そのシミュレーションの将来予測は無意味だから、より良く過去を再現できるモデルに拠る将来予測のほうが信頼性が高いから、図2は「国連気候変動枠組条約の議論で合意されているように『2℃未満』を目標とするのであれば、その壁が案外遠くにあるということを改めて認識させられる知見といえるだろう」

しかも、図2ですらかなりの過大評価。
 n_0=40 はCO2の温室効果のみを考えた場合。
CO2の吸収帯域にも水蒸気の吸収があるから、それを考慮すれば、 n_0 はもっと大きい。
しかも、図1は、20世紀の気温上昇は専ら人為的排出CO2が原因、と仮定してるけど、20世紀前半の気温上昇は主として太陽活動に因る。
その証拠に、図3の赤線は20世紀前半の気温上昇を再現できない。
20世紀前半の気温上昇は自然要因だから、20世紀の気温上昇0.8℃の半分の0.4℃が人為的要因の気温上昇。
だから、「温暖化対策の愚」で解説しているとおり、 n_0=180
その値で計算してみると、20世紀の気温は下図のようになる。
(図1ではフィードバック係数は1.6だったけれど、水蒸気を考慮せず、20世紀の気温上昇は専ら人為的排出CO2が原因と仮定したから、そうなっただけで、昨年7月5日の投稿でも説明したとおり、20世紀前半の気温上昇を太陽活動で説明するには、フィードバック係数は3でなければならない。もちろん、江守正多はそれを否定できない。)

2015030604
図4

IPCC信者は、観測データと全然合ってまシェ~~~ン、気候モデル、カム、バッ~ク、と悦ぶだろうけど、それは糠喜び。
CO2(及び、60年周期と20年周期の自然変動)だけの計算結果だから、観測値と合わないのは当然。
つまり、太陽活動は20世紀後半の水準に固定されてるから、20世紀前半までが観測値よりも高いのは当然。
1940年以前の青線と観測値の差は太陽活動に因る。
1980年以降の観測値が青線よりも高いのは、「気温上昇の停滞と人為的温暖化説の破綻」の[注7]で解説しているとおり、一つには、日射量の増加に因る気温上昇、一つには、オゾンホールに因る気温上昇。
もう一つは、2月22日の投稿で指摘したとおり、「都市化による全球気温のバイアス」
さらに、下図に見えるとおり、HadCRUT4はHadCRUT3を改竄して、2000年以降の気温を吊り上げてる。

2015030605
図5 「Clamte4you」より

また、図4では1940年辺りは青線が観測値よりも高いけど、実は、青線のほうが正しい。
下図に見えるとおり、IPCC党は補正と称してデータを改竄し、1940年の気温を低くしてるんだよ。

2015030606
図6 レイキャビックの気温-寒暖計の記録(青線)とGISSが補正した値(赤線)

図1の赤線は観測値を再現しているように見えるけど、それは見せかけにすぎず、全ての観測事実と整合性があるのは図4の青線。
温暖化対策の愚」で解説しているとおり、 n_0=180 ということは、産業革命時における15μm帯域の温室効果は既に7.5℃を超えていたということ。
CO2の温室効果には上限がある」で解説したとおり、15μm帯域の温室効果の上限は8℃だから、上がる余地は0.5℃も残っていない。
フィードバックで3倍に増幅されるけど、CO2を排出し続けても気温上昇は1.5℃を超えることはない。
「国連気候変動枠組条約の議論で合意されているように『2℃未満』を目標とするのであれば、その壁が案外無限の遠くにあるということを改めて認識させられる知見といえるだろう」

実際、「気候変動対策(GHGの排出削減)をまったく行わなかった場合(RCP8.5)」に依れば、2100年のCO2濃度は936ppmになるけど、産業革命時からの気温上昇は1℃未満。

(2)    \displaystyle 3 \times \left[ \sqrt[4]{\frac{\,180 \times \left( 936 / \,280 \right) \times \left( 255^4 - 0.21 \times 215^4 \right)}{1 + 0.79 \times 180 \times \left( 936 / \,280 \right)}} \right. \\ - \left. \sqrt[4]{\frac{\,180 \times \left( 255^4 - 0.21 \times 215^4 \right)}{1 + 0.79 \times 180}} \: \right] = 3 \times \left( 7.86 - 7.538 \right) = 0.97

にもかかわらず、「その壁が案外近くにあるということを改めて認識させられる知見といえるだろう」との言い草は「バカの壁が案外近くにあるということを改めて認識させられる知見といえるだろう」

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。