科学への熱情、熱情のハイエイタス

ベートーヴェン「ピアノソナタ第23番(熱情)」より「第3楽章」

今日今晩は。
「国際環境NGO(嘘)RealCrazyClimate」の会員某で~~~す。

昨年11月21日の投稿12月22日の投稿で紹介したとおり、既に昨年から「今年5月から6カ月連続で各月の過去最高を更新し続けており、今年は平均気温が過去最高だった昨年を上回って『最も暑い1年』となりそうだ」だの、「2015年が近現代史上で最も暑い年になることは、ほぼ確実だという」だのと煽り立てていたから当然だけど、案の定、喚いてるな。


14.8度 「最も高かった」
米海洋大気局と米航空宇宙局が発表
米海洋大気局(NOAA)と米航空宇宙局(NASA)は20日、2015年の世界の平均気温が観測記録の残る1880年以降で最も高かったと発表した。いずれの分析でも、産業革命が進行した19世紀(記録があるのは最後の約20年分)の平均気温を初めて1度以上上回った。
昨年末に採択された地球温暖化対策の新枠組み「パリ協定」では、産業革命以降の気温上昇を2度未満に抑える目標を定め、できれば1.5度以内に抑えるよう努力することを確認したが、NOAAのトーマス・カール氏は記者会見で「1.5度の気温上昇はそれほど遠くない」と警告した。
NOAAの分析では、世界の平均気温は14.8度で、これまで最高だった2014年を0.16度上回った。NASAの分析でも14年に比べ0.13度高かった。
2001年以降、平均気温の最高記録を更新するのは4回目。また過去約130年間で最も暑かった年の上位10位のうち、1998年を除く全ての年が2001年以降となっている。
専門家によると、地球温暖化の影響で気温が上昇する傾向にある中、海水面の温度を上げる現象が相次いだことが平均気温を押し上げたとみられる。北半球の春に赤道付近の太平洋で強力なエルニーニョが発生、インド洋の熱帯域では、東側で海面水温が低く、西側のアフリカ沖で高い「ダイポールモード現象」が起きた。
日本の気象庁も昨年末、15年の世界の平均気温が平年を0.4度上回り過去最高になると発表していた。


(毎日新聞2016年1月21日 10時03分(最終更新 1月21日 10時35分))


世界の気温、2年連続で過去最高に 昨年は観測史上最も暑い年
2016年1月21日 10:27
米国の気象専門家は20日、2015年は世界的にみて、信頼できる気温の記録を1880年にとり始めて以降で最も温暖な年だったと発表した。米海洋大気局(NOAA)によれば、2年連続の過去最高記録更新で、しかも前年記録したばかりの最高温度を優に上回ったという。
今後1年間の公式予測が現実のものになれば、2016年の世界の平均気温も記録的な水準に上昇するだろうという。その場合、観測史上最大級のエルニーニョ現象が発生していることも一因になる見通しだ。
20日の共同記者会見で記録を発表したNOAAと米航空宇宙局(NASA)は、世界中の気温をそれぞれ独自に追跡している。両機関は年間の気候トレンド算定に際し、若干異なる分析方法を使っており、その分析結果をもとに政府の政策立案者に助言している。
両機関の科学的な所見では、二酸化炭素(CO2)、メタン、煤煙の濃度上昇のほか、森林伐採その他の土地利用の変化に応じて、地球は容赦なく温暖化している。
NOAA当局者によれば、地球上の土地と海洋の表面の2015年中の平均温度は、20世紀平均をカ氏1.62度(セ氏0.90度)上回った。これは、1880~2015年の136年間で最高の温度で、前年に記録したこれまでの最高をカ氏0.29度(セ氏0.16度)上回っている。今世紀に世界の気温が最高を更新したのは4度目という。
NASAのゴダード宇宙科学研究所(ニューヨーク)のギャビン・シュミット所長は「2015年はわれわれが収集した記録の中で群を抜いて温暖な年だった」と述べた。

NASAによれば、これまで最高温度を記録した年は16回あるが、このうち15回が2001年以降に更新されている。
一方、世界の気候トレンドを独自に追跡している英国のハドレー気候予測研究センターとイースト・アングリア大学の気候研究部門は20日、昨年の世界の気温が産業革命前の気温と比較して、初めてセ氏1度(カ氏1.8度)高くなったと発表した。
2015年の大半の期間にわたって発生していたエルニーニョ現象は、定期的に赤道近辺の太平洋の海面温度が上昇すると起こる。海洋の表面温度上昇は地球の大気と湿気の動きに影響を及ぼし、地球上の風と大気団の循環に作用することで温度を上昇させ、降雨のパターンを変化させる。
同時に、NOAAによれば、世界の大気中のCO2濃度は昨年3月に初めて400ppmを突破した。大半の科学者は、この濃度を気温上昇の主要な推進要因と考えている。


(ウォールストリートジャーナル)

「今世紀に世界の気温が最高を更新したのは4度目」だと?
アホぬかせ!
同じNOAAのNCEPでは、昨年の年平均気温は過去6番目。

人工衛星の観測では1998年と2010年に次いで過去3番目。
既に海外の懐疑論者が言い立てているとおり、1998年から気温は上がっていない。

2016012201
図1 「20 false representations in one 10-minute video」より

尤も、人工衛星のデータは誰でも言う。
毛唐と同じことを言うだけじゃあ、日本男児の沽券にかかわるぜ。

昨年12月22日の投稿の図3では、2015年は11月までの平均気温だったけど、「米海洋大気局(NOAA)と米航空宇宙局(NASA)は20日、2015年の世界の平均気温が観測記録の残る1880年以降で最も高かったと発表した」を使って年平均に書き直すと。

2016012202
図2 全球平均気温の推移、NCEIのデータと理論値の比較(1)

昨年11月21日の投稿で「11月も12月も気温を吊り上げ、『今年5月から8カ月連続で各月の過去最高を更新し続け」るようにし、青線と一致させてくることは確実』と言ったけど、青線上にきっちりと乗せてきたな。

IPCCの人為的温暖化説が正しければ、気温は青線のように上がり続ける。
(もちろん、青線は1970年以前の気温を全く再現できないから、IPCCは青線を上にずらしてる。そうすると、今度は1970年以降の気温が高くなりすぎるので、エアロゾルを使って辻褄合わせしてる。ともあれ、1970年以降に関しては、IPCCの気候モデルが青線で表されるという事実に変わりはない。昨年5月20日の投稿で採り上げた解説が「これまでのIPCC報告において、この部分は人為起源の二酸化炭素の増大が原因で間違いない、と言われ続けてきたものであり、内部変動では説明できないとされた根幹部分である」と言ってたのは青線のこと。)
だから、昨年の気温を青線上に乗せてきた。
けど、2000年から2014年までは青線から明らかにずれてる。
IPCCの気候モデルが正しいのなら、70年代から90年代と同様、2000年以降も青線の上下を行き来しているはずだけど、2000年から2014年までは青線の下側で推移している。
それは自然変動が原因と言うのなら、逆に、1998年以前は青線の上側で推移しているはずだけど、そうはなっていない。
昨年の気温が青線の上に乗っていることを盾にして、IPCCの気候モデルを正当化しようと図ったのだけど、NOAA(NCEI)のデータは気候モデルと整合性が無い。
上図の青線では、2001年から2020年までの20年間で0.4℃上昇するから、従って、2040年には1880年との気温差が1.5℃になるから、「1.5度の気温上昇はそれほど遠くない」と喚いてるのだけど、全くナンセンス。

しかも、「観測史上最大級のエルニーニョ現象が発生していることも一因になる」のなら、昨年は1998年のように青線よりも上に飛び出ていなければならない。
けど、青線の上に乗ってる。
昨年10月15日の投稿で採り上げた江守正多の解説に依れば、「その後、気象庁は診断を変え、昨年夏頃から弱いエルニーニョが発生していたと発表した」から、2014年も青線より少しだけ上に出ていなければならない。
けど、青線よりもずっと低い。
それは青線が過大評価であることを露呈してる。

そこで、フィードバック係数を3から2に下げてみる。

2016012203
図3 全球平均気温の推移、NCEIのデータと理論値の比較(2)

昨年6月9日の投稿で紹介したとおり、トーマス・カールは「地球温暖化、減速していない」と喚き立て、昨年6月12日の投稿で紹介したとおり、直美・俺助巣も「現実問題として統計的に顕著な停滞など見られません。これまでもなかったのです」と喚き散らして、ハイエイタスを否定しようと図ったけど、上図の青線に拠れば、ハイエイタスは存在しない。
けど、青線は1997年以前のデータを再現できない。
1900年から1930年まで、及び、1950年から1980年まではデータを全く再現できないけど、その差は自然変動と言うのなら、やはり、1980年以降は青線よりも高めに推移していなければならない。
実際、昨年9月9日の投稿の図1に見えるとおり、80年代と90年代はエルニーニョ気味だった。
ところが、1980年から1997年は青線よりもやや低めに推移してる。
(言い方を変えれば、青線がデータの変動幅の上半分で推移してる。)
つまり、ラニーニャ気味になってる。
フィードバックを下げても、やはり、青線は科学的整合性に欠ける。
青線を盾にしてハイエイタスを否定するのは全くナンセンス。
一方、自然変動を考慮した赤線は2013年までのデータを凡そ再現できる。
2014年と昨年は赤線からの乖離が甚だしいのは、昨年11月21日の投稿12月22日の投稿で指摘したとおり、「2015年の世界の平均気温が観測記録の残る1880年以降で最も高かった」がでっち上げにすぎないことをハッキリと示してる。

「世界中の気温をそれぞれ独自に追跡している」は全くの嘘で、NOAA(NCEI)とNASA(GISS)は同じ観測網に基づいているから、そして、どちらも気候モデルを使ってデータ補正(と称するデータ改竄)を施し、観測データの無い所は気候モデルで埋め合わせているから、実は、基本的に同じであり、実際、下図に見えるとおり、結果も殆ど同じだから、上述の解説はNASAのデータにもそのまま当て嵌まる。

2016012204図4 「GISS and NOAA to Announce 2015 “Record High” Global Temperatures Today in Joint Media Teleconference」より

しかも、昨年12月22日の投稿で紹介したとおり、「NASAのゴダード宇宙科学研究所」のガビンちゃんは、気候感度(過渡的気候応答)は1.7℃と、つまり、図2(または、図3)の赤線が正しい、と認めちゃったんだね。
いまさら、「2015年はわれわれが収集した記録の中で群を抜いて温暖な年だった」と言い立ててもダメ!

2015060109

って言うと、IPCC信者は、NOAA(NCEI)やNASA(GISS)だけでなく、HadCRUTも「2015年の世界の平均気温が観測記録の残る1880年以降で最も高かった」と認めてるんですぅぅぅ~、と泣き喚くだろうから、昨年11月28日の投稿の図1を「世界の気候トレンドを独自に追跡している英国のハドレー気候予測研究センターとイースト・アングリア大学の気候研究部門は20日、昨年の世界の気温が産業革命前の気温と比較して、初めてセ氏1度(カ氏1.8度)高くなったと発表した」を使って書き直すと。

2016012205
図5 全球平均気温の推移、HadCRUのデータと理論値の比較

やっぱり、緑色の破線の上に乗せてきた。
だから、図2、及び、図3と同様に分析すれば、「昨年の世界の気温が産業革命前の気温と比較して、初めてセ氏1度(カ氏1.8度)高くなった」がイカサマにすぎないことは明白。

以上から明らかなとおり、人工衛星の観測に依らずとも、データを解析すれば、トーマス・カールやガビンちゃんやフィル・ジョーンズのイカサマが分かるんだね。
先ずは、連中の言い分を科学的に分析して、問題点を明らかにする。
そして、それを信頼できるデータ(=人工衛星の観測)で裏づける。
これが科学だ!
(図2と図4の赤線でも昨年は過去最高気温で、来年の気温はさらに高くなるから、「観測史上最大級のエルニーニョ現象が発生していることも一因になる」のなら、「2015年の世界の平均気温が観測記録の残る1880年以降で最も高かった」ということになり、「2016年の世界の平均気温も記録的な水準に上昇するだろう」ということになる。けど、人工衛星の観測で過去3番目だったということは、赤線ですら過大評価ということ。それは理の当然。昨年10月15日の投稿12月6日の投稿で解説したとおり、赤線は「大気中で最も重要な温室効果ガスである水蒸気の効果」を考慮していない。その結果、人為的排出CO2の効果を著しく過大評価している。それは太陽活動の変動を軽視していることを意味する。実際、20世紀前半の気温上昇は太陽活動の活発化に因る。だから、人為的要因の気温上昇は最大限に見積もっても0.4℃であり、昨年12月15日の投稿で解説したとおり、「1.5度の気温上昇はそれほど遠くない」どころか、「1.5度の気温上昇は無限に遠い」)

そこで、さらに注目すべきは、人工衛星のデータからENSOの影響と火山噴火の影響を取り除けば、1993年から気温は上昇していないという事実。
1月7日の投稿の図1でも紹介したけど、もう一度、掲載すると。

2016010702
図6 「Nature Geoscience,7(2014)185」より

このグラフは2012年までだけど、2015年までを考慮しても、結論は変わらない。
「観測史上最大級のエルニーニョ現象が発生していることも一因」だから、人工衛星のデータからENSOを取り除けば、昨年の気温は縦軸の0.0℃よりも低くなるはず。
「地球温暖化の影響で気温が上昇する傾向にある中」だと?
気温上昇は23年間も停滞してるんだ、つ~の!
この事実は決定的。
「大半の科学者は、この濃度を気温上昇の主要な推進要因と考えている」と喚いてるけど、人為的排出CO2の影響が弱いことは明らか。
昨年12月15日の投稿で紹介したとおり、IPCC第5次報告書政策策定者向け要約の執筆者・江守正多は「そのNatureや系列紙のNature Climate Change、Nature Geoscienceといった雑誌に、温暖化の科学が正しいことを前提とした論文が常に何本も掲載されているのだ。そのことを考えると、温暖化がウソだったり間違いだったり不正だったりすることを信じ続けるためには、よほど強い動機と思い込みが必要であるように筆者には思われる」と泣き喚いてたけど、上図の論文はNature Geoscience。
「この濃度を気温上昇の主要な推進要因と信じ続けるためには、よほど強い動機と思い込みが必要であるように筆者には思われる」
確かに、70年代と80年代は気温が上昇したけど、昨年10月15日の投稿でも解説したとおり、その半分は自然要因であり、残りの半分にはCO2以外の人為的要因がかなり効いてる。
その証拠に、ガビンちゃんも「煤煙の濃度上昇のほか、森林伐採その他の土地利用の変化に応じて」と認めてるじゃん。

図1に見えるとおり、世の懐疑論者は、気温上昇は18年間停滞、と言い立てているけど、18年間じゃないから。
23年間だから。
気温上昇停滞は23年間!
この事実を多くの人に教えてあげてね。

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