ラプソディー・イン・ブループラネット賞

ガーシュイン「ラプソディー・イン・ブルー」

今日今晩は。
「国際環境NGO(嘘)RealCrazyClimate」の会員某で~~~す。

WUWTで紹介されてたけど、ハンセンがこんな論文書いてる。

2016032901

「evidence from paleoclimate data, climate modeling, and modern observations that 2 °C global warming could be dangerous」だって?
そうだね。
2℃上がったら大変なことになるね。
2℃上昇は防がねばならないね。

3月26日の投稿で解説したとおり、「気温が上がったからCO2が増えた」は間違い。
「気温が上がったからCO2が増えた」は、20世紀の気温上昇0.8℃は専ら自然要因、と言うことに他ならないけど、それは、20世紀の気温上昇は偏に人為的(排出CO2が原因)、と言うのと同じほどに馬鹿げてる。
3月22日の投稿の図2に見えるとおり、人為的なCO2排出は20世紀後半に激増したから、そして、2014年12月25日の投稿昨年7月20日の投稿で紹介したとおり、「(人為的排出CO2)温暖化による極地の気温上昇は、世界平均の2倍の速さで進むとされる」から、それなら、現在の北半球高緯度の気温は20世紀前半よりもかなり高いはずだけど、「温暖化対策の愚」で解説しているとおり、1940年前後の北半球高緯度は現在と同じほど気温が高かった。
1月22日の投稿で紹介したとおり、「英国のハドレー気候予測研究センターとイースト・アングリア大学の気候研究部門は20日、昨年の世界の気温が産業革命前の気温と比較して、初めてセ氏1度(カ氏1.8度)高くなったと発表した」けど、「温暖化対策の愚」の図6-1に見えるとおり、HadCRUT4では、昨年の北半球高緯度の気温は過去最高じゃなかった。
ということは、少なくとも、20世紀前半の気温上昇は自然要因ということ。
IPCC第5次報告書の第2章「Box 2.2」の図1のパネル(a)に見えるとおり、20世紀前半と後半の気温上昇率は同じだから、少なくとも、20世紀の気温上昇0.8℃の半分0.4℃は自然要因、ということ。
逆に言えば、人為的要因の気温上昇は最大でも0.4℃。

2013年2月15日の投稿で紹介したブループラネット賞の記事に見えるとおり、放射強制力を提言したのはハンセン。
放射強制力を使うと、気候感度(平衡気候感度、ECS)は次式で表される。

(1)    \displaystyle \mbox{ECS} = \frac{F_{2 \times} \, \Delta T}{\Delta F - \Delta Q}

1月29日の投稿の(2)式で計算したとおり、CO2倍増時の放射強制力  F_{2 \times} は3.71W/(m^2)。
IPCC第5次報告書の政策策定者向け要約の図5より、ΔF=2.29W/(m^2)。
1月26日の投稿で解説したとおり、最新の論文に依れば、地球に貯まった熱ΔQは0.3W/(m^2)。
だから、気候感度は0.75℃。

(2)    \displaystyle \displaystyle \mbox{ECS} = \frac{3.71 \times \, 0.4}{2.29 - 0.3} = 0.75

IPCCの人為的温暖化説に依れば、CO2が倍増すれば、それだけで気温は1℃上がるから、フィードバック係数は0.75になる。
この値は別の方法でチェックできる。
CO2が倍増すれば気温が1℃上がる、を式で表せば、

(3)    \displaystyle \Delta T = \frac{\ln \left( d_1 / d_0 \right)}{\ln \left( 2 \right)}

昨年12月8日の投稿で紹介したとおり、IPCC第5次報告書の政策策定者向け要約の執筆者・江守正多は「たとえば氷期と間氷期の間のCO2濃度の差が100ppmほどであるのに対して、今の間氷期中に人間活動が増加させたCO2濃度はすでに120ppmほどである。このこと一つをとってみても、人間活動の影響の大きさに納得できるのではないか」と泣き喚いてたけど、「今の間氷期中に人間活動が増加させた気温」は、上式で、 d_0=280, d_1=400 とおき、係数0.75をかければ、

(4)    \displaystyle \Delta T = 0.75 \, \frac{\ln \left( 400 / \, 280 \right)}{\ln \left( 2 \right)} = 0.39

先に指摘した「人為的要因の気温上昇は最大でも0.4℃」と一致する。

一方、「CO2の温室効果には上限がある」で解説しているとおり、CO2の温室効果(正確に言えば、CO2の赤外吸収帯域である15μm帯域の温室効果)の上限は8℃。
昨年4月10日の投稿で採り上げた、英国王立協会と全米科学アカデミーのブックレットが「As CO2 concentrations increase, the absorption at the centre of the strong band is already so intense that it plays little role in causing additional warming」と書いているとおり、CO2の吸収帯域の中心領域の温室効果は既に飽和しているから、CO2の温室効果は8℃に近いと考えられる。
実際、「IPCCの温暖化説とは?」で解説しているとおり、ガビンちゃんの気候モデル[J.Geophys.Res.,115(2010)D20106]に依れば、って言うか、ガビンちゃんはハンセンの草履取りだったから、その元はハンセンが開発したモデルだけど、産業革命時におけるCO2の温室効果は6℃。
CO2を排出し続けても、気温が上がる余地は2℃しか残っていない。
しかも、フィードバックが0.75だから、CO2を排出し続けても、(産業革命後の)気温上昇が1.5℃を超えることは無い。

「evidence from paleoclimate data, climate modeling, and modern observations that 2 °C global warming could be dangerous」だって?
そうだね。
2℃上がったら大変なことになるね。
2℃上昇は防がねばならないね。

って言うと、3月11日の投稿で紹介したとおり、「最近になってエネルギー・バジェット・アプローチが、その簡略化した前提のために気候感度を低く見積もる・・・ギャァァァ~」、フィードバックは3倍、ギャァァァ~、と泣き喚き出すけど、(1)式に依らずとも、フィードバックが3倍でも、けっこう仮面。
上では、産業革命時におけるCO2の温室効果は6℃と言ったけど、水蒸気の温室効果を考慮すれば、15μm帯域の温室効果は優に7℃を超えているはず。
IPCCの温暖化説とは?」の(2-1)式より、産業革命時(CO2濃度280ppm)における赤外吸収・射出の平均回数nを175に採ると、15μm帯域の温室効果は

(5)    \displaystyle \sqrt[4]{\frac{\,175 \times \left( 255^4 - 0.21 \times 215^4 \right)}{1 + 0.79 \times 175}} - 255 = 7.525

大気中CO2濃度が390ppmになると、赤外吸収・射出の平均回数は(390÷280)×175=244に増えるから、15μm帯域の温室効果は

(6)    \displaystyle \sqrt[4]{\frac{\,244 \times \left( 255^4 - 0.21 \times 215^4 \right)}{1 + 0.79 \times 244}} - 255 = 7.658

その差は0.133℃。
フィードバックで3倍に増幅されると0.4℃。
だから、産業革命時における15μm帯域の温室効果は7.5℃。
上限は8℃だから、CO2を排出し続けても、気温が上がる余地は0.5℃しか残っていない。
フィードバックで3倍に増幅されるけど、やはり、CO2を排出し続けても、(産業革命後の)気温上昇が1.5℃を超えることは無い。
CO2の温室効果は飽和する、飽和に近いということが問題の本質だから、エネルギー・バジェット・アプローチを使おうが、使うまいが、結果は変わらない。

「evidence from paleoclimate data, climate modeling, and modern observations that 2 °C global warming could be dangerous」だって?
そうだね。
2℃上がったら大変なことになるね。
2℃上昇は防がねばならないね。

なぜ、2℃上がったら大変なことになるかは、もう一匹のブループラネット賞が説明してくれる。


ブループラネット賞、松野氏らが受賞
2014/6/19 1:37
旭硝子財団は18日、地球環境問題の解決に貢献した研究者に贈る「ブループラネット賞」の今年の受賞者に、地球温暖化の将来予測に取り組んだ海洋研究開発機構の松野太郎特任上席研究員(78)と、交通が環境に与える影響の研究で知られる米カリフォルニア大デービス校のダニエル・スパーリング教授(62)を選んだと発表した。
10月30日に都内で表彰式を行い、副賞5千万円ずつが贈られる。
松野氏は、日本のスーパーコンピューター「地球シミュレータ」を使ったプロジェクトを主導し、将来、温暖化によって台風や集中豪雨の規模や発生頻度がどう変わるかなどの研究で大きな役割を果たした。


(共同)

2011年9月7日の投稿で紹介したとおり、「ちょっと、待つの!太郎」は「CO2増加による温暖化は物理法則に基づく理論。現実にCO2は増え、自然変動で説明できない温暖化も見えてきた。否定するなら理論を覆す根拠が必要だ」と泣き喚いてたけど、「CO2増加による温暖化が飽和に近いのは物理法則に基づく理論」
CO2を排出し続けても、気温上昇が1.5℃を超えないことを「否定するなら理論を覆す根拠が必要だ」
けど、物理法則を覆すなら、太陽が地球の周りを回り出す。
地球も真っ青。
それが「ブループラネット」
だから、ブループラネット賞。
キャハハ!

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