IPCCが、ln(x) は指数関数です、と狂騒曲

ヴィヴァルディ「フルート協奏曲 RV428(ごしきひわ)」より

今日今晩は。
「国際環境NGO(嘘)RealCrazyClimate」の会員某で~~~す。

性懲りも無く、NOAAのアホが喚いてやがる。


史上最も暑かった3月、月平均最高記録11か月連続 米NOAA
2016年4月20日 11:20 発信地:マイアミ/米国
米海洋大気局(NOAA)は19日、2016年の3月について、近現代史上で最も暑い3月だったと発表した。これにより、月間の世界平均気温の最高記録が11か月連続で更新されたという。
NOAAによると、平均気温が過去最高となる月が11か月続いたのは、過去137年の観測史上で最長だという。
2016年3月の地球の地表と海面の平均温度についてNOAAは、「1880年に記録を取り始めたNOAAの地球温度データベースで、3月としては最高となった」と述べた。
NOAAの報告書によると、地球全体の平均気温は、20世紀平均の12.7度を1.22度上回ったという。「これは、2015年に更新された過去最高記録を0.32度上回っており、記録に残る全1635か月の中、気温偏差(平均からの差)が最高値となっている
こうした気温の急上昇は、地球温暖化のペースが加速していることを示しているため、科学界では懸念の材料となっている。
2015年は、過去最高だった2014年の記録を更新し、観測史上最も暑かった年となっている。
NOAAの報告書によれば、3月は地表の大半で平均を上回る高気温となり、「ブラジル東部、アフリカの東部と中部の大部分、東南アジアの大半、オーストラリアの北部と東部の大部分などで、記録的な気温上昇を示した」という。
また、世界の海でも水温は上昇傾向にあり、地球海洋温度が3月としては1880年以降で最高値を記録。2015年の過去最高記録を更新した。
NOAAは「月間の地球海洋温度の気温偏差の上位7位はすべて、この7か月間で発生した記録」と指摘している。


(AFP/Kerry SHERIDAN)

熊本が大変な時に、こんなのを論じるのは、なんだかな~、と少々気が引けるんだけど、4月19日の投稿20日の投稿でも指摘したとおり、シースルーら安保法制反対デモの連中が煽り立てる「脱原発=再生エネ+電力自由化」は、熊本死ね、に他ならず、再生エネ+電力自由化は温暖化プロパガンダが拠り所だから、温暖化プロパガンダを糾弾する手を緩めてはならない。

確かに、人工衛星の観測でも「近現代史上で最も暑い3月だった」

2016042201
図1 人工衛星の観測(UAH)に依る気温偏差推移

けど、2月よりは0.1℃下がった。
「記録に残る1978年12月からの448か月の中、気温偏差(平均からの差)が最高値」じゃない。
同じNOAAのNCEPでも、「近現代史上で最も暑い3月だった」けど、やはり、2月よりは下がった。
NCEIが「記録に残る全1635か月の中、気温偏差(平均からの差)が最高値となっている」ようにデータを改竄して、「こうした気温の急上昇は、地球温暖化のペースが加速していることを示している」と喚いていることは見え見え。

地球表面の7割は海で、「気温偏差(平均からの差)が最高値」ではないから、「地球海洋温度が3月としては1880年以降で最高値を記録」は、もちろん、デタラメ。
実際、太平洋の水深300mまでの海水温は下図のとおり。

2016042202図2 「ENSO: Recent Evolution, Current Status and Predictions」の2016年4月4日版より

これはNOAAのデータだからね。

これを見ると、昨年の11月以降は海水温が低下し始めた。
海水温が低下したということは、海から大気に熱が放出されたということ。
そうなれば、気温は上がる。
昨年12月22日の投稿で紹介したとおり、人工衛星の観測でも昨年11月以降の月平均気温偏差が過去最高を記録し始めたけど、原因はそれ。
しかも、今年1月以降は海水温が急激に低下した。
人工衛星の観測でも2月と3月が著しく高くなったのは、それが原因。
つまり、自然現象。

4月11日の投稿で紹介したとおり、IPCC党は、CO2が(産業革命時から)倍増すれば、気温は5~5.3度上がるんですぅぅぅ~、と泣き叫んでたけど、4月11日の投稿の図2の青い破線以上に気温が上がるには、赤い破線のように1970年以降の気温上昇ペースが続くだけでは全く不十分で、「地球温暖化のペースが加速し」なければならない。
だから、データを改竄して、「こうした気温の急上昇は、地球温暖化のペースが加速していることを示している」と喚いてるんだよ。
けど、IPCCの人為的温暖化説を真に受けても、気温上昇は昨年10月1日の投稿の(1)式で表されるから、つまり、気温上昇は対数関数だから、「地球温暖化のペースが加速」するはずがねえ。
にもかかわらず、「こうした気温の急上昇は、地球温暖化のペースが加速していることを示している」と喚くのは、「月間の世界平均気温の最高記録が11か月連続で更新された」が、「2015年は、過去最高だった2014年の記録を更新し、観測史上最も暑かった年となっている」が、そして、「記録に残る全1635か月の中、気温偏差(平均からの差)が最高値となっている」がデータ改竄であることを完全に露呈してる。

だから、本来なら「こうした気温の急上昇は、地球温暖化詐欺のペースが加速していることを示しているため、科学界では懸念の材料となって」然るべき。
にもかかわらず、「地球温暖化のペースが加速していることを示しているため、科学界では懸念の材料となっている」だと?
ほ~、そうか。
ということは、なんだな。
IPCC第5次報告書政策策定者向け要約の執筆者・江守正多は、昨年11月25日の投稿で紹介したとおり、「しかし、筆者から見ると、記事の内容に反する見出しを付けて温暖化の科学への疑いを広めようとしている人がもし(いまだに)いるとすれば、そのほうがずっと『必死』にみえる」だの、昨年12月8日の投稿で紹介したとおり、「温暖化の科学への懐疑を主張される方々の多くにとって、科学への懐疑は言いたいことの本質なのだろうか。ディベートのためのレトリックや理論武装ではないのか」だの、昨年12月15日の投稿で紹介したとおり、「そのNatureや系列紙のNature Climate Change、Nature Geoscienceといった雑誌に、温暖化の科学が正しいことを前提とした論文が常に何本も掲載されているのだ。そのことを考えると、温暖化がウソだったり間違いだったり不正だったりすることを信じ続けるためには、よほど強い動機と思い込みが必要であるように筆者には思われる」だのと泣き喚いてたけど、「対数関数は、『温暖化の科学界』では指数関数となっている」ということだな。
確か、高校の数学の授業では、対数関数は指数関数の逆関数、と習ったはずなんだけどなぁ。

そうなんだ。
対数関数は指数関数だったんだ!
キャハハ。

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