東京温度(2)

今日今晩は。
「国際環境NGO(嘘)RealCrazyClimate」の会員某で~~~す。

ハァ~、温暖化踊るな~ら、ちょいと、東京温度、ヨイ、ヨイ。


東京の気温 屋久島並みに 21世紀末、気象庁予測
2017/5/12 9:32
21世紀末には東京の気温は現在の屋久島並みに――。全世界で地球温暖化対策がまったく進まない場合、日本の年平均気温は20世紀末から4.5度上がるというシミュレーション結果を気象庁が公表した。
シミュレーションの基になったのは、温暖化ガスの排出量削減と吸収量を増やす対策をしないと、世界の年平均気温が3.7度上昇するという気候変動に関する政府間パネル(IPCC)がまとめたシナリオ。
日本に当てはめて詳しい予測をしたところ、東日本の太平洋側では年平均気温が4.3度上昇するため、東京(15.4度)は現在の屋久島(19.4度)と同程度に。最高気温が35度以上の猛暑日になる日数も、沖縄・奄美で年間54日程度増え、東・西日本でも20日以上増えるという結果になった。
一方、最高気温が0度未満になる真冬日は、札幌で現在の45日から7日程度まで減少する。
1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る回数も全国平均で2倍以上になると予測され、気象庁の担当者は「農林水産業への影響や水害の増加など、温暖化のリスクの大きさを知ってもらいたい」と話している。
温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」は、産業革命前からの気温上昇を2度未満に抑えることを目指す。日本は2050年までに温暖化ガスの排出量を80%削減するという目標を閣議決定している。〔共同〕


(日本経済新聞 電子版)

2015年11月23日の投稿で解説したけれど、補足を兼ねて、再び解説しておこう。
下図が東京の気温推移。
(データは2014年までだけど、2015年以降はアメダスの設置点が変わったから、従って、2015年以降の値はそれ以前と連続性がないから、長期の気温変化を調べるのは2014年まで。)


図1 東京の気温推移

灰色の線は寒暖計の記録だけど、言うまでもなく、ヒートアイランドの影響が大きい。
ヒートアイランドの影響を補正したのが赤線。
それをIPCCの人為的温暖化説(紫色の線)と見比べると、赤線の上昇傾向はおおよそ人為的温暖化説に従っているように見える。
つまり、CO2の排出が原因で東京の気温が上がったように見える。
だから、CO2の排出が続けば、「東京(15.4度)は現在の屋久島(19.4度)と同程度に」なるように見える。
けど、それは全く非科学的な思考。
きちんとデータを調べれば、そんな考えは出てこない。

目を凝らして赤線をよ~く見ろ。
1940年頃から1960年頃にかけて急激に気温が上がり、その後、1970年代から80年代は気温が下がった。
そして、1980年代末に再び急激に気温が上がった。
もちろん、それは自然変動。
我国の気候は太平洋(の自然変動)の影響がモロに現れる。
気温上昇の停滞と人為的温暖化説の破綻」の[注1]で解説しているとおり、赤線の1960年前後以降は北太平洋の自然変動とほぼ一致してる。
その間にCO2は著しく増加したにもかかわらず、1960年前後と1990年代以降の気温はほとんど同じで、しかも、それが自然変動であるということは、上図の赤線にCO2の影響を見出すことはできない、ということ。
データを精査しないと、赤線の上昇傾向はおおよそ紫色の線に沿っているように見えるけれど、データを精査すれば、全く逆の結論が導かれるんだね。

「日本の年平均気温は20世紀末から4.5度上がるというシミュレーション結果を気象庁が公表した」は、おそらく、「地球温暖化予測情報第9巻」を指しているのだろうけど、上図の赤線とシミュレーションを比較した図を示していない。
(上図の赤線は東京の気温だけど、「気温上昇の停滞と人為的温暖化説の破綻」の[注1]で解説しているとおり、気象庁が公表している我国の平均気温からヒートアイランドの影響を除けば、上図の赤線とほとんど同じになる。それは我国の気候が太平洋の影響をモロに受けている証。)
これに限ったことじゃねえ。
気象庁や環境省(環境研究所)が公表している報告書の何処にも見えない。
コヤツらは、シミュレーションがぁぁぁ!、と喚き立てながら、シミュレーションが過去の気温を再現できるのか否かを、決して示そうとしない。
示したら嘘がばれちゃうから、示さないんだね。

しかも、だ。
IPCCの温暖化説とは?」の図2-2に見えるとおり、全球平均気温を見ると、1960年以降はIPCCの気候モデル(上図の紫色の線と本質的同じ)が観測値よりも高くなってる。
北極圏の全く不都合な真実」の第1節と「IPCC第5次報告書の市民向け要約」の第2節で解説しているとおり、IPCCは、それはエアロゾルが原因、と言い立ててる。
CO2の増加に因る気温上昇がエアロゾルで打ち消された、と言うんだね。
エアロゾルとは大気汚染物質のことだから、当然、西欧、米国、日本の先進国で顕著なはず。
要するに、CO2を排出したのは先進国だけど、それは同時に大気汚染を伴ったから、CO2の増加に因るはずの気温上昇(上図の紫色の線)が見えなくなった、言うのだけど、それなら、ヒートアイランドを補正した東京の気温(赤線)は紫色の線よりも低くなっているはず。
ところが、自然変動に因る1970年代と80年代の気温低下を除けば、赤線は紫色の線よりも高い。
明らかに矛盾してる。
ということは、やはり、赤線はほとんど自然要因ということ。
「東日本の太平洋側では年平均気温が4.3度上昇するため、東京(15.4度)は現在の屋久島(19.4度)と同程度に」なんて全くのデタラメ。

4月19日の投稿前回の投稿で指摘したとおり、CO2を排出し続けても気温上昇は1.5℃以内に収まる。
2015年3月6日の投稿で解説したとおり、「温暖化ガスの排出量削減と吸収量を増やす対策をしない」でも、(産業革命以降の)気温上昇は1℃未満。
なぜなら、CO2の温室効果は飽和に近いから。
2015年4月10日の投稿で指摘したけど、CO2の温室効果は飽和するにもかかわらず、IPCC第5次報告書の政策策定者向け要約の執筆者である江守正多が「波数630から700/cm 付近では吸収が飽和している。しかし・・・この吸収・射出の平均回数が増加することにより、温室効果は増加する」と喚き立てていることから明らかなとおり、「世界の年平均気温が3.7度上昇するという気候変動に関する政府間パネル(IPCC)がまとめたシナリオ」では、CO2が増えれば温室効果は際限なく増加するように設計されてるんだよ。
「全世界で地球温暖化対策がまったく進まない場合、日本の年平均気温は20世紀末から4.5度上がるというシミュレーション」も同じ。
全く非科学的で、全くナンセンス。

「農林水産業への影響や水害の増加など、温暖化のリスクの大きさを知ってもらいたい」だと?
ハァ~、温暖化踊るな~ら、ちょいと、東京温度、ヨイ、ヨイ。
バカの都の、バカの都の真中で、サテ。
東京は現在の屋久島と同程度に、ソレ、ヨイ、ヨイ、ヨイ。
温暖化のリスクの大きさを知ってもらいたい、ソレ、ヨイ、ヨイ、ヨイ。