八月己亥、現代日本の趙高が、奈良の鹿は「地球異変」ですぅぅぅ~、と狂騒曲

シューマン「チェロ協奏曲」

今日今晩は。
「国際環境NGO(嘘)RealCrazyClimate」の会員某で~~~す。

アラスカを利用した温暖化プロパガンダの続き。


永久凍土の内部は… 許可を得てトンネル内へ アラスカ
2017年7月31日10時21分
米国最北端の町、アラスカ州のバローに、永久凍土の内部を見られるトンネルがある。研究者の許可を得て、地下に降りた。
深さ6メートル。冷戦期の1960年代に米陸軍が掘った。旧ソ連に面したアラスカでの地上戦も想定した様々な調査の一環とみられる。
天井や壁には、凍土の氷が昇華した後に、再結晶化した塊がびっしりとある。明かりをともすと、宝石のトンネルのような景色が広がった。
二酸化炭素やメタンを封じ込めている永久凍土は、地球温暖化対策を考えるうえで重要な研究テーマの一つ。2004年、この凍土トンネル内に「ブライン」という濃い塩水だまりが見つかり、その後の調査で、周囲の凍土の30倍近い塩分濃度で、微生物の密度が最高で1千倍もあるという不思議な状態だとわかった。
なぞを解き明かそうと研究が進むが、残された時間は多くない。ワシントン大のジェシー・コランジェロ博士は「温暖化で凍土が解け、外部の細菌などが入り汚染される危険がある」と心配している。(バロー=小坪遊)


凍土を研究するための地下トンネル=米アラスカ州バロー、葛谷晋吾撮影


(朝日新聞デジタル)

もちろん、今回も紙面をスキャンしたのを載せようと思ったのだけど、同じ日の朝刊に当該記事が見当たらない。
今日の朝刊かな?、と思ったけど、やはり見当たらない。

???

というわけで、関東版を調べてみたら、


2017年7月31日の朝鮮日刊新聞関東版1面の目次

朝刊ではなく夕刊の1面だった。
けど、関西版では夕刊にも見当たらなかった。
1面全部をスキャンするのが面倒なので、小さいけど、朝日新聞デジタルのサンプル写真を載せておこう。


2017年7月31日の朝鮮日刊新聞夕刊の関西版

代わりに奈良の鹿。

「地球異変」じゃねえの?
「地球異変」なら、関西も同じだろ。
関東だけが「地球異変」ですかぁ?

奈良の鹿の話が関西にとって重要なニュースだとしても、「地球異変」は朝刊に掲載すればいいはず。
これまでは朝刊に掲載してきたくせに、6月28日の投稿で紹介したとおり、初めは朝刊の1面と2面まで割いてたくせに、朝刊から夕刊に撤退し、とうとう、関西版からは消滅。
前回の投稿で「地球温暖化の大うそに『ピノキオ』五つ」と書いたら、このザマだ。

このことからも明らかなとおり、上の記事も全く非科学的なプロパガンダ。
下図はバロー(Barrow)の気温と雪が解けた日付の変化。


図1 「Int.J.Climatol.,23(2003)1889」の図1

破線を見ると、気温は上がり続けているように見えるけれど、実は、そうじゃない。
1920年まで遡ると、こうなる。


図2 「EOS,83(2002)589」の図3

20世紀全体で見れば、気温は上がり続けていない。
(1997年が高いのは、言うまでもなく、20世紀最強のエルニーニョが原因。)

しかも、だ。
図1の破線が右上がりなのは、1990年以降の気温が高いからだけど、それは都市化の影響。
雪の解ける日が早まっているのも都市化の影響。
実際、図1の論文はこのように書いてる。


During winter (December 2001–March 2002), the urban area averaged 2.2 ℃ warmer than the hinterland. The strength of the UHI increased as the wind velocity decreased, reaching an average value of 3.2 ℃ under calm (< 2 m s^−1 ) conditions and maximum single-day magnitude of 6 ℃. UHI magnitude generally increased with decreasing air temperature in winter, reflecting the input of anthropogenic heat to maintain interior building temperatures. On a daily basis, the UHI reached its peak intensity in the late evening and early morning. There was a strong positive relation between monthly UHI magnitude and natural gas production/use. Integrated over the period September–May, there was a 9% reduction in accumulated freezing degree days in the urban area. The evidence suggests that urbanization has contributed to early snowmelt in the village.


(「Int.J.Climatol.,23(2003)1889」の abstract より」

この事実はその後の研究でも裏づけられてる。


Although a summer heat-island effect was not discerned in the air temperature record (Hinkel et al. 2004; Hinkel and Nelson 2007), mean summer soil-surface temperatures were higher by 0.3-2.8 ℃ in the urban than in the rural areas in matching land-cover types. Similarly, differences in active-layer thickness of 4-41 cm were found between paired land-cover classes in urban and rural settings, with urban sites generally thawing more deeply. Because significantly warmer summer air temperatures were not observed in the village, higher soil temperatures and active-layer thickness are attributable to differences in material properties and surface cover between the urban and rural areas.


(「Polar Geography,36(2013)183」の186ページより)

6月28日の投稿で採り上げた記事は「極地は温暖化の影響を強く受ける・・・北極圏は約2倍の勢いで上昇」と喚き立ててたけど、20世紀の(全球平均)気温上昇は0.8℃だから、北極圏の気温上昇は1.6℃。
ところが、0.3℃と2.8℃の中央値を採れば、都市化に因る気温上昇も1.6℃ほど。
ということは、バローの気温上昇は都市化が主因であり、CO2の影響は弱い、ということ。
それは理の当然。
CO2の温室効果は飽和に近いから。

6月17日の投稿で採り上げた6月6日の邪説は「政権と加計学園のこんな関係が、国家戦略特区の決定過程をゆがめなかったかが問われるのは当たり前だ。『印象操作だ』という首相の批判は通らない」だの、6月19日の投稿で採り上げた邪説も「加計学園理事長との親密な関係が、獣医学部新設の事業者決定に影響しなかったのか。多くの国民の疑問を野党議員が問うのは当然だ。なのに首相は『印象操作だ』『質問に責任が取れるのか』と質問者を批判した」だのと罵り散らしてたけど、気温のデータを解析せず、って言うか、気温のデータすら示さずに、永久凍土に掘られたトンネルの写真(今回も、朝日新聞デジタルの記事ではなく、朝鮮日刊新聞映像報道部のツイッターから転載した)だけを見せびらかして、「残された時間は多くない」と喚き立てるのは正に「印象操作」。

関西版の夕刊が鹿の記事と差し替えたのは、「地球異変」が全くのプロパガンダであることを露呈したと言える。

八月己亥(きがい)、趙高、乱を為さんと欲し、群臣の聴かざるを恐る。
乃ち先づ験を設け、鹿を持して二世に献じて曰く、「地球異変」なり、と。
二世笑ひて曰く、丞相誤れるか。
鹿を謂ひて「地球異変」と為す、と。
左右に問ふ。
左右或ひは黙し、或ひは「地球異変」と言ひ、以て趙高に阿(おもね)り順(したが)ふ。
或ひは鹿と言ふ、高因りて諸(もろもろ)の鹿と言ひし者を法を以て陰(ひそか)に中(あ)つ。
後、群臣皆な高を畏る。