破廉恥野郎が破廉恥にも威風堂々と破廉恥

エルガー「威風堂々第1番」

今日今晩は。
「国際環境NGO(嘘)RealCrazyClimate」の会員某で~~~す。

11月6日の投稿で解説したにもかかわらず、破廉恥野郎がこんなこと書いてる!


「温暖化なのに南極の氷が増えている」件の記事で、さすがにひどい見出し
江守正多  | 国立環境研究所地球環境研究センター気候変動リスク評価研究室長 2015年11月18日 9時36分配信
刺激的な見出し「温暖化による理論が破綻」?
11月5日に「南極の氷は増えていたという調査結果をNASAが発表した」という報道記事を見たとき、筆者はあまり驚かなかった。
温暖化が進むと南極に降る雪の量が増えて氷が増えるというのは以前から認識されていたことだ。一方で、南極の一部(西南極)では氷の流動が速くなり、氷が減少していることが観測されている。
近年の研究では、東側の増加と西側の減少を差し引きすると正味では減少しているという研究結果が多数出ていたわけだが、東側の増加の方が上回っているという新たな推定が出てきても、まあ不思議ではないと思ったのだ。
しかし、ここ数日の間に、シンポジウムでの一般の方からのご質問などの中に「南極の氷は増えているそうだが、温暖化はどうなっているのか」というのを立て続けに何度もお聞きする機会があり、「ああ、この話は世間ではけっこう注目されているのだな」と認識した。
そうこうするうちに、Yahoo!ニュースのサイトを通じて、以下の見出しの記事が目に入った。
「温暖化による理論が破綻”南極の氷増加” 海面上昇の原因はどこに…」(11月14日産経新聞)
数日後には以下の記事を見た。
「温暖化理論を破綻させた「南極の氷増加」 科学者も困惑…海面上昇の原因はどこに…」(11月17日SANKEI EXPRESS)
(ただし、いずれも筆者が見たのはネット記事だけで、本紙を確認してはいない)
見出しは一見して、筆者の認識に反する。一般的にみても刺激的な見出しだろう。
しかし、記事の中身を読んでみると、筆者の認識に反することはほとんど書いていない印象である。
特に、これらの記事が「温暖化理論」の破たんを主張するものでないことは、以下のような箇所から明確だ。
もっとも、ツバリー氏ら気候科学者たちは、今回の研究結果が温暖化の終わりを意味するものにはならないともくぎを刺す。
今回の結果は、温暖化そのものを否定するものではないが、…
14日の産経新聞の記事と17日のSANKEI EXPRESSの記事は、内容は同一のようだが、見出しが少しだけ違う点が興味深い。
14日の「温暖化による理論が破綻」は、おそらく「温暖化により南極の氷が減少して海面上昇に寄与するという理論が破綻」のつもりだろう。つまり、一見すると「温暖化理論が破綻」にみえるかもしれないが、よく読んでもらえれば、間違ったことは書いていませんよ、という意図が想像できる。(よくある笑い話で、消火器を売りに来た詐欺師が「消防署から来ました」でなく「消防署の方から来ました」と言うのに似ている)
しかし、17日の記事では「温暖化理論を破綻させた」となっている。これはほとんどの人が「人間活動により地球が温暖化しているという理論を破綻させた」と解釈する可能性が高い表現といえるだろう。つまり、この見出しは「記事の内容に反しているではないか」という批判に対して、14日の見出しよりも言い逃れが難しいものになっている。
さらに興味深いことに、この記事の内容は11月5日に既に産経ニュースの記事になっており、そのときの見出しはずっとおとなしい。
「南極の氷は増加中」NASA、定説覆す調査結果発表(11月5日産経ニュース)
(この記事についても、筆者は産経新聞等の本誌を確認しておらず、ネット配信のみかもしれない)

海面上昇の理論は破綻したのか?
ところで、今回発表されたNASAの研究は、「温暖化により南極の氷が減少して海面上昇に寄与するという理論」を「破綻」させたといえるのだろうか。
筆者の認識では、「破綻」という表現は控えめに言っても大げさ、厳しく言えば誤報だ。
この研究は、人工衛星による南極大陸の表面高度の変化のデータから南極の氷の質量変化を推定したものだが、この衛星データをそのような精度で使うことには、この分野の他の専門家から批判があるようだ。
また、高度から質量を推定するためには密度を仮定する必要がある。ここで従来と異なる仮定(氷の増加をもたらしているのは近年の降雪の増加ではなく、1万年前に氷期が終わってから現在まで続いている降雪の増加であり、南極表層の密度は氷の密度に近い大きい値という仮定)をしたことがこの研究の一つのポイントのようなのだが、この点についても疑問を呈する専門家のコメントがある。
つまり、今回発表された南極の氷の増加は、これまでの多くの(南極の氷が減っているという)研究に比べて、必ずしも精度や信頼性が勝っているわけではなく、むしろ劣っている可能性も十分にあるのだ。
こういう研究成果をもって、「従来の理論を破綻させた」とは普通いわないだろう。
見出しの後半「海面上昇の原因はどこに…」についても、大げさな印象がある。
海面上昇の原因は、大部分が海水の熱膨張、グリーンランド氷床の減少、山岳氷河の減少だ。もし南極の氷が増えていたとしても、大勢には影響がなく、原因が皆目わからなくなるわけではない。
南極の氷が増えているとすれば、高い精度で見れば観測された海面上昇と原因の推定の間の齟齬を大きくするが、その場合にはグリーンランド氷床の効果等をこれまで過小評価していた可能性が疑われることになる。記事の中身を読めば、ちゃんとそのように書いてある。

見出しだけ見る読者を狙っている?
なぜこのような見出しが付いたのだろうか。
10年ほど前に新聞記者の方々とよく話をするようになってから、見出しは記事を書いた記者が付けることはほとんどなく、編集者などが付けるものなので、それが見出しがしばしば大げさであることの理由の一つだということを聞いている。
筆者自身、特にYahoo!ニュースの記事を書くようになって、記事を読んでもらう上で見出しが重要であることはよく認識している。
しかし、記事を読んでもらうために人目を引く見出しを付けるのはわかるとしても、記事の内容に反する見出しまで許容されてよい気はしない。
そのような見出しは、見出しだけ見て記事の中身を読まない人たち(おそらく記事の中身を読む人よりずっと多い)の印象を操作するために付けているのではないか、と勘ぐりたくなってしまう。
そして、その操作は現実にかなりの程度成功しているのではないかと想像してしまう。
念のため、筆者は産経新聞等に個人的に何の恨みもないことをお断りしておく。
実は、筆者の実家ではSANKEI EXPRESSをとっており、たまに目を通すことがあるが、紙面がシンプルで高齢者に読みやすい。
今年6月にはローマ法王の気候変動に関する「回勅」を1面トップで報道していて感心したことがある。
最後に。こういう記事を書くと、ネット上では「江守は必死に反論しているな」というリアクションを頂く。
しかし、筆者から見ると、記事の内容に反する見出しを付けて温暖化の科学への疑いを広めようとしている人がもし(いまだに)いるとすれば、そのほうがずっと「必死」にみえる。


(Yahoo)

余りの醜悪さと破廉恥さにげんなりして、論ずる気も失せるけど、「温暖化の科学への疑いを広めようとしている人がもし(いまだに)いるとすれば、そのほうがずっと『必死』にみえる」とぬかしやがるから、少しだけ言っておくか。
売られた喧嘩は買うぞ。

始めに「温暖化が進むと南極に降る雪の量が増えて氷が増えるというのは以前から認識されていたことだ」と言いながら、後で「今回発表された南極の氷の増加は、これまでの多くの(南極の氷が減っているという)研究に比べて、必ずしも精度や信頼性が勝っているわけではなく、むしろ劣っている可能性も十分にあるのだ」と喚き立てているんだね。
ということは、「以前から認識されていたこと」は信頼性が低い、ということだな。
「『従来の理論を破綻させた』とは普通いわないだろう」と言うのは、「以前から認識されていたこと」を、つまり、「従来の理論」を自ら否定すること。
「『従来の理論を破綻させた』とは普通いわないだろう」と泣き喚きながら、自ら「従来の理論を破綻させた」んだよ。
自分で自分が言ってることを理解していない。
どれだけ阿呆かが分かるだろ。

「温暖化が進むと南極に降る雪の量が増えて氷が増えるというのは以前から認識されていたことだ」は、昨年2月12日の投稿2月15日の投稿、そして、2月20日の投稿で紹介した、温暖化で大雪、と同じ。
もちろん、「筆者の認識では、控えめに言っても大嘘、正しく言えば戯言だ」
その証拠が今日の天気。


札幌、積雪40cm超え│11月としては62年ぶりの記録
2015.11.25 08:50
北海道の各地は11月としては稀に見る大雪になっています。昨日24日(火)の午後は一旦、雪が小康状態となった札幌市内は夜になって再び強まり、今朝25日(水)午前8時48分に積雪が44cmに到達しました。11月中に40cm以上を記録するのは、62年ぶりのことです。
また、網走でも24日(火)24時に30cmを観測し、こちらは11月としては48年ぶりの積雪を記録。24日(火)1日に降った雪の量は32cmで、統計開始以来、11月の最多記録を更新しています。
▼11月25日午前8時48分までの積雪
札幌 44cm
旭川 27cm
帯広 27cm
網走 30cm
まだ11月ということもあり、札幌や網走は真冬に比べると気温が高めで、積もった雪は重く湿っています。雪かきや車での移動には時間がかかりますので、ご注意ください。


(ウェザーニューズ)


冬型の気圧配置、東京でも今季の最低気温
2015年11月25日 13時55分
日本列島は25日、冬型の気圧配置が強まった影響で、各地で今季一番の冷え込みとなった。
北海道や東北では午前中から雪が降り、首都圏でも今季の最低気温を観測した。
気象庁によると、東京都千代田区では、同日未明から徐々に気温が下がり、正午には今季最低となる8.2度を観測。新潟市では午前7時40分頃に今季最低の5.4度を記録した。愛知、大阪、兵庫などでも今季最低を観測した地点があった。同日夜にかけて気温はさらに下がる見通しだという。


(YOMIURI ONLINE)

因みに、私めが住んでいる所から最寄のアメダスを確かめたら、正午の気温は9.1℃で、午後2時の気温が8.7℃。
これを見て、「『温暖化で大雪』とは普通いわないだろう」

江守精多が色めき立っている SANKEI EXPRESS の記事はこれだ。


温暖化による理論が破綻 “南極の氷増加” 科学者も困惑、海面上昇の原因はどこに…
2015.11.14 14:00
地球温暖化の影響で減少し続けているとされてきた南極の氷が、実は増えていたことが米航空宇宙局(NASA)の観測結果で5日までに分かった。温暖化で南極の氷が溶け出し、海面が上昇しているとの従来の学説を覆すものだ。NASAでは、「海面上昇の要因が南極以外にあることがはっきりしただけ」としているが、温暖化問題を論ずる際の大前提が揺らいだのは事実であり、今月末からフランス・パリで開かれる国連の気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)での議論にも影響を与える可能性がある。
■増加率は鈍化傾向
1日付米紙クリスチャン・サイエンス・モニターや、3日付米CNNテレビ(いずれも電子版)などによると、NASAのゴダード宇宙飛行センター(メリーランド州)らの科学者でつくる研究チームが10月30日、学会誌に発表した。
研究チームは、NASAと欧州宇宙機関の人工衛星が1992~2008年に南極氷床の高さを観測したデータを収集し、詳細に調査した。その結果、氷は92年~01年には年間1120億トン増えた。03年~08年も年間820億トンの増加を記録するなど、増加率が鈍化していたものの、一貫して増加傾向をたどっていたことが判明した。
では、なぜ氷が増えたのか。その原因は1万年前から降り続く雪だという。雪は毎年1.7センチずつ積もり、数千年にわたって氷の中に圧縮されていく。増加分はこれらの雪とみられる。
■定説の理論が破綻
これまでの学説では、海面上昇の原因は、南極大陸やグリーンランドから溶け出した氷だといわれ、南極西部の氷が溶け出すと地球の海面が約3メートル上昇するといわれてきた。
国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が13年に発表した報告書では、温暖化の影響で南極の氷は減り続けており、海面が上昇していると断言していた。
また、多くの学者もこれまで、南極の東部や内陸部では氷が増加傾向にあるものの、南極半島と、この半島を含む西部の一部では、温暖化の影響で氷が溶けて減少し続けていると主張。全体として氷は減少しているとして、もはや異論を差し挟む余地はないとみられてきた。
研究チームのリーダーを務めるNASAの雪氷学者、ジェイ・ツバリー氏も今回の研究成果が「南極に関して言われている一般論と食い違っている」と指摘。そのうえで、大陸西部にある南極半島などでは他の研究と同様に減り続けているが、「西部でも内陸部では、東部とともに減少分を上回る勢いで増えていることが確認できた」と明言している。
今回の研究結果が正しいとすれば、「温暖化で南極の氷が溶けて海面が上昇している」との論理は破綻することになる。
■グリーンランドの影響大
もっとも、ツバリー氏ら気候科学者たちは、今回の研究結果が温暖化の終わりを意味するものにはならないともくぎを刺す。
ツバリー氏は「IPCCの報告書の内容が間違っているとしたら、(グリーンランドなど)他の地域で起きている氷の融解などの影響が、従来の推定より大きいことになる」と指摘、海面上昇の原因が南極以外にあることがはっきりしただけで、問題がより複雑化するとの考えを示している。
さらに、今回の研究結果で、南極西部での氷の溶け方が加速する一方、氷の増加傾向は近年、緩やかになっていることも判明しており、ツバリー氏は「(西部での氷の減少ペースが)今のまま続けば、今後20年~30年で全体でも減少に転じるのではないか」ともしている。
今回の結果は、温暖化そのものを否定するものではないが、ことは地球規模での重大な問題だけに、予断を持たずに議論することの重要性を改めて示したといえそうだ。


(SANKEI EXPRESS)

「以前から認識されていたことだ」と言いながら、「これまでの多くの(南極の氷が減っているという)研究に比べて、必ずしも精度や信頼性が勝っているわけではなく、むしろ劣っている可能性も十分にあるのだ」と喚き立てたのは、コヤツらIPCC党が狼狽していること、つまり、「科学者も困惑」を裏づけているんだね。
「筆者から見ると、記事の内容に反する見出しを付けて温暖化の科学への疑いを広めようとしている人がもし(いまだに)いるとすれば、そのほうがずっと『必死』にみえる」と強がっているけど、産経新聞が真実を報道したので、色めき立っているんだよ。

それは以下の事実から明らか。
キリバスでは海面上昇が認められないにもかかわらず、5月17日の投稿6月2日の投稿で紹介したとおり、朝鮮日刊新聞は「温暖化で沈む国」だの、「地球温暖化におびえる南の小国」だのと騒ぎ立てた。
(その後、記事全文を入手したので、該当箇所を書き換えた。)
その「見出しは一見して、事実に反する。一般的にみても刺激的な見出しだろう」
それどころか、「内容も一見して、事実に反する。一般的にみても刺激的な記事だろう」
しかも、そのようなデマを流し続けた挙句に、6月8日の投稿で紹介したとおり、「沈む島の訴え―手をさしのべるため」と題する邪説を掲載した。
その「見出しは一見して、事実に反する。一般的にみても刺激的な見出しだろう」
ところが、コヤツは「印象を操作するためではないか、と勘ぐりたくなってしまう」と批判するどころか、6月11日の投稿で紹介したとおり、その邪説の翌日にWEBRONZAに登場して温暖化を煽り立てたんだね。
「その操作は現実にかなりの程度成功しているのではないかと想像してしまう」はテメエのことだ、つ~の!
それとこれとは別の問題、という言い逃れは通用しねえぜ。
それもこれも海面上昇に関する記事。
同じ問題だ。
朝鮮日刊新聞の記事が「控えめに言っても誤報、厳しく言えば虚報だ」にもかかわらず、それを批判しなかったということは、「温暖化で沈む国」だの、「地球温暖化におびえる南の小国」だのの「見出しは一見して、筆者の認識に合致する」ということ。
コヤツらは起こってもいない海面上昇を言い立てているのであり、それが「『温暖化で南極の氷が溶けて海面が上昇している』との論理は破綻」で露呈したんだよ。

ここで見過ごしてならないのは、朝鮮日刊新聞が「『温暖化なのに南極の氷が増えている』件」を報道しなかった、ということ。
「温暖化で沈む国」だの、「地球温暖化におびえる南の小国」だのと騒ぎ立てる一方で、「『温暖化で南極の氷が溶けて海面が上昇している』との論理は破綻することになる」論文は報道しない。
江守精多はその新聞社に与し、産経新聞に噛みついているわけだ。
しかも、11月11日の投稿で紹介したとおり、朝鮮日刊新聞は、25年後には海面が4.7メートル上昇し、「東京420万人、大阪420万人、名古屋210万人、福岡51万人」が沈む、と煽り立てていた。
IPCC第5次報告書では「今世紀末には26~82センチの範囲で上昇すると予測されている」のだから、「温暖化の科学」と言い張るのなら、4.7メートル上昇などという非科学的なデマを煽るのは、逆に「温暖化の科学への疑いを広め」ることになる、と糾弾するはず。
ところが、その記事には頬かむりを決め込んで、産経新聞に噛みついているんだね。
「筆者は産経新聞等に個人的に何の恨みもない」のなら、「筆者から見ると、記事の内容に反する見出しを付けて温暖化の科学への疑いを広めようとしている人がもし(いまだに)いるとすれば、そのほうがずっと『必死』にみえる」が、産経新聞記事に逆切れして、捨て台詞を吐いたにすぎないことは明らかだろ。

「しかし、17日の記事では『温暖化理論を破綻させた』となっている。これはほとんどの人が『人間活動により地球が温暖化しているという理論を破綻させた』と解釈する可能性が高い表現といえるだろう。つまり、この見出しは『記事の内容に反しているではないか』という批判に対して、14日の見出しよりも言い逃れが難しいものになっている」と喚き立ててるけど、紛れも無く「温暖化による理論が破綻」している。
10月15日の投稿で紹介したとおり、江守精多は「気候科学者の間では、今世紀に入ってからの世界平均気温上昇の鈍化は、気候の自然な変動によるものと考えられて」だの、「今世紀に入って気温上昇が鈍化していた期間は、負のPDOパターンに伴って、海洋の深層に熱が貯め込まれていた」だのと言い立てているけれど、それならば、5月20日の投稿で採り上げた解説も指摘していたとおり、「1970年代から1990年代までの急激な温暖化の約半分が内部変動によるものである」はず。
ということは、海面上昇にも自然変動が大きいはず。
8月29日の投稿9月9日の投稿11月11日の投稿で解説したとおり、我国の海面上昇はそれを裏づけている。
ところが、IPCCに依れば、海面上昇は人為的要因。
その嘘が「『温暖化で南極の氷が溶けて海面が上昇している』との論理は破綻」として表れたのだから、「従来の理論を破綻させた」は問題なく正しい。

結論は最後に書く。
SANKEI EXPRESS は「予断を持たずに議論することの重要性を改めて示したといえそうだ」で締め括られている。
記事が言いたかったのはそれだ。
「見出しは一見して、筆者の認識に反する。一般的にみても刺激的な見出しだろう」だの、「そのような見出しは、見出しだけ見て記事の中身を読まない人たち(おそらく記事の中身を読む人よりずっと多い)の印象を操作するために付けているのではないか、と勘ぐりたくなってしまう」だのと喚き散らしながら、肝心の部分に言及しないのは、核心を衝かれたから。
実際、江守精多が「1970年代から1990年代までの急激な温暖化の約半分が内部変動によるものである」ことを頑として認めず、尚も「海面上昇の原因は、大部分が海水の熱膨張、グリーンランド氷床の減少、山岳氷河の減少だ。もし南極の氷が増えていたとしても、大勢には影響がなく」と言い張り、その挙句に、「温暖化の科学への疑いを広めようとしている人がもし(いまだに)いるとすれば、そのほうがずっと『必死』にみえる」と喚き散らしたのは、「予断を持たずに議論することの重要性を改めて示したといえそうだ」

誰の目にも「江守のほうがずっと『破廉恥』にみえる」だろ。
破廉恥極まる江守精多よ、テメエにはクルーグマンの批評がピッタリ当て嵌まるぜ。


一方、ぼくがすっごくすっごく嫌ってるタイプの批判もある。これは日本に関する議論にかぎらない――で、とくにこのタイプの批判のなにがイヤって、《クソ真剣ぶったみなさま》が全面的に受け入れつつ、それでいて、じぶんが《真実》を語ってるんじゃなくて疑わしい仮説をまくしたててるってことに気づいていないところだ。ぼくが言ってる批判は、「温暖化の科学への疑いを広めようとしている人がもし(いまだに)いるとすれば、そのほうがずっと『必死』にみえる」っていう主張のこと。


(「苦しむ日本がとるべき道筋」より)